
韓国、暗号資産「ミームコイン」詐欺で初の逮捕者 新法適用で
韓国の検察は、CATFIミームコインのラグプル疑惑をめぐり関係者グループを起訴したと報じられた。暗号資産関連法の下で、同国初のDEXラグプル事件になるとみられる。

韓国の検察当局は、暗号資産のミームコイン(インターネット上の冗談や流行をテーマにした暗号資産)を利用した「ラグプル(出口詐欺)」に関与したとして、複数人を逮捕・起訴した。2024年に施行された「仮想資産利用者保護法」をこういった事件に適用した韓国で初めてのケースとなる。
偽インフルエンサー装い価格を人為操作
ソウル南部地検の仮想資産犯罪合同捜査団は27日(現地時間)、ソラナ基盤のミームコイン「CATFI」を利用した詐欺の疑いで、主犯格のパク容疑者ら2人を拘束起訴し、共犯の3人を在宅起訴などとした。
発表によると、グループはSNS上で著名な暗号資産インフルエンサー「Eth Father」を装い、独立した第三者の立場を装ってCATFIへの投資を推奨した。トークン発行プラットフォームを利用して少額の資金でCATFIを発行し、分散型取引所(DEX)に上場。その後、複数のウォレット(電子財布)を駆使した仮装売買(ウォッシュトレード)を行い、供給量をコントロールしながら取引が活発であるかのように装い、投資家を誘い込んだとされる。

KOSPI trading volume versus volume on won-based domestic South Korean exchanges. Source: Digital Asset Works
DEXの「規制の死角」にメス
こうした人為的な価格操作により、CATFIの価格は上場からわずか26時間で1000倍以上に急騰。約6000人の投資家が買いに動いたタイミングを見計らい、グループは保有分を一斉に売り抜けてプロジェクトを放棄する「ラグプル」を実行した。
検察によると、この詐欺スキームにより、少なくとも256人の投資家が総額約9億ウォン(約65万ドル、約1億400万円=1ドル160円換算)の損害を受けた。一方、グループは約4億ウォン(約26万ドル、約4160万円)の不当な利益を得ていたという。

CATFI/USD, all-time chart. Source: Pump/fun
今回の摘発は、中央管理者が存在せず規制の死角とされてきた分散型取引所(DEX)を利用した暗号資産犯罪に対する、韓国で初の法的措置でもある。韓国市場では直近、主要取引所での取引高が低迷する一方で、投機性の高いミームコインを巡る価格操縦や詐欺が個人投資家の脅威となっており、当局が監視と摘発を強化する姿勢を鮮明にしている。
*※日本円換算は現在の為替レート(1ドル=約160円)を用いて算出しています。*
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