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Zoltan VardaiライターRobert Lakin監修編集者

ソラナ財団が始めた“統治改革” 10万SOLバリデータに与えられた新権限

最新ニュース公開日2026年7月3日

ソラナ・ファウンデーションが、プロトコル統治の新制度を始動した。少なくとも10万SOLを委任されたバリデータに、新たな提案を世に問う権限を与えるものだ。

ソラナ・ネットワークの開発を支援するスイス拠点の組織、ソラナ・ファウンデーションは、ソラナ・ブロックチェーンにおけるプロトコルレベルのガバナンス判断について、提案と投票を可能にする新たな枠組みを立ち上げた。

ソラナ・ガバナンス・プロポーザルズ(SGP)は、バリデータが中核的なプロトコル提案を提出し、オンチェーンで投票できるようにするための標準だ。投票権は、各バリデータに委任されたソラナ(SOL)のステーク量に基づいて決まる。ソラナ・ファウンデーションが木曜日、Xへの投稿で発表した

木曜日に公開されたGitHubリポジトリによれば、「SGPは、ステーク加重による方向性の決定を記録するものだ。コミュニティが何を望んでいるのかを記録する。機能をどのように構築するかという技術的な詳細に厳密に焦点を当てたものではない」という。

この新たな枠組みにより、ソラナは主要なプロトコル上の意思決定について、より透明で、コミュニティ主導の手続きを持つことになる。中央集権的な調整への依存を減らしながら、技術的な実装内容、すなわちソラナ・インプルーブメント・ドキュメンツ(SIMD)と、コミュニティによるガバナンス判断を切り分ける狙いがある。

同様のステーク加重型ガバナンスの仕組みを持つブロックチェーン・ネットワークには、ポルカドット、コスモス、カルダノ、テゾス、アバランチなどがある。

Source: Solana Foundation on X.com

提案には最低15%の支持が必要

正式なオンチェーン投票に進むには、提案はアクティブにステークされているソラナトークンの少なくとも15%を代表するバリデータから支持を得なければならない。質の低い提案をふるい落とすための仕組みだ。

10万SOL(約1620万ドル、約26億2440万円)以上を委任されているバリデータは、SGPを通じて新たなガバナンス提案を立ち上げることができる。SOLのステーカーは、自らのステークをバリデータに委任することで、そのバリデータを通じてガバナンス手続きに参加できる。

ただし、委任者がバリデータの投票内容に同意できない場合には、その提案に限ってバリデータの票を上書きし、自ら投票を提出できるようになった。つまり、バリデータに任せきりではなく、最終的には委任者自身が意思表示できる仕組みである。

SGP voting information, minimum threshold. Source: GitHub

ソラナ・ファウンデーションは、ガバナンスレベルの提案はSGPとして扱い、より小規模なSIMD提案は技術的なプロトコル更新に焦点を当てると説明している。

同財団は「SIMDはプロトコル変更に焦点を当てるべきであり、SGPはエコシステムからのシグナルであるべきだ」と記した。

ソラナ・ファウンデーションは4月にも、Web3セキュリティ企業アシンメトリック・リサーチと提携し、ソラナ基盤のプロトコル向けに新たなセキュリティ監査の枠組みとインシデント対応ネットワークを導入している。

この新たな取り組みは、ソラナ・トラスト・レジリエンス・アンド・インフラストラクチャー・フォー・DeFiエンタープライゼズ、略してSTRIDEと呼ばれる。4月の発表によれば、STRIDEは「ソラナプロジェクト全体のセキュリティを評価し、監視し、問題発生時にエスカレーションするための構造化されたプログラム」だ。

Top blockchain networks by TVL. Source: DefiLlama

DefiLlamaによれば、ソラナは預かり資産総額(TVL)で、イーサリアムに次ぐ第2位のブロックチェーン・ネットワークとなっている。ソラナのTVLは49億2000万ドル(約7970億円)。首位イーサリアムのTVLは373億ドル(約6兆426億円)だ。

また、直近24時間でソラナが生み出したブロックチェーン手数料は58万7000ドル超(約9509万円)にのぼる。巨大な資金と利用が集まるネットワークであるからこそ、その「誰が決めるのか」という統治の仕組みは、いよいよ無視できない論点になってきた。

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