
トランプ大統領も"自分のコイン"を出せなくなる? CLARITY法案の倫理条項に民主党が猛反発「真面目にやる気がない」
暗号資産の市場ルールを定める米「CLARITY法案」の条文案が公表された。トランプ大統領を含む連邦政府高官の暗号資産発行を禁じる倫理条項が盛り込まれたが、民主党のルーベン・ガレゴ上院議員は「真剣な取り組みではない」と一蹴。共和党側は「米国史上最強の倫理条項」と反論しており、対立は泥沼化の様相だ。

民主党のルーベン・ガレゴ上院議員が、共和党側と組んでCLARITY法案(デジタル資産市場明確化法案)の倫理条項について「対案」を練る意向を明らかにした。今週公表されたばかりの草案について、ガレゴ氏はこう吐き捨てている——「まともな仕事とは思えない」。
事の発端は水曜日。上院共和党が同法案の条文案を公表した。そこには倫理規定として、ドナルド・トランプ大統領を含む米連邦公職者全員に対し、暗号資産の発行や後援を禁じる文言が盛り込まれていた。ホワイトハウスも了承済みとされる内容だ。
ところが民主党側は、これでは手ぬるいと切り捨てた。
「連中が送り返してきたあんなクソみたいなもの、あれはまともな仕事じゃない」
木曜日、ガレゴ氏は米政治メディア「ポリティコ」の取材にそう語気を強めた。さらに、こう続ける。
「共和党の同僚たちと、これだけの作業を積み上げてきたんだ。何カ月も、何カ月もかけて。それをああいう形で解釈し直して送り返してきて、あれが我々の議論に少しでも近いと本気で思っているとしたら——とてもまともな努力とは考えられない」
もっとも、共和党側は「倫理条項が弱い」という批判をきっぱり否定している。バーニー・モレノ上院議員は、今回の草案について「米国史上最も強力な倫理規定が入っている」と自賛してみせた。
ガレゴ氏は、共和党のトム・ティリス上院議員らと連携し、対案をまとめる構えだ。
「我々はまだこの戦いの中にいる」——ポリティコにそう語ったガレゴ氏は、力を込めた。「こちらから条文を送り返すつもりだ」

