仮想通貨企業リップルは、オーストラリアの決済企業を買収することで、同国の金融サービスライセンスを取得する見通しとなった。過去1年で進めてきた国際ライセンス拡大戦略の一環となる。
リップルは火曜日の声明で、BCペイメンツ・オーストラリア社を買収すると発表した。この買収により、同社が保有するオーストラリア金融サービスライセンス(AFSL)にアクセスできるようになる。AFSLは、同国で仮想通貨企業が金融サービスを提供する際に必要となる見込みだ。
オーストラリアンの報道によると、BCペイメンツ・オーストラリアの買収は4月1日に完了する予定だ。記事の中で、リップルのアジア太平洋地域マネージングディレクター、フィオナ・マレー氏は「デジタル資産に対する機関投資家の関心は十分にあり、この投資を行う価値がある」と述べた。「ライセンス取得は当初から計画の一部だった」とも語っている。
Exciting milestone for @Ripple in Australia! 🇦🇺
— Ripple (@Ripple) March 10, 2026
Ripple is obtaining an Australian Financial Services License (AFSL). As we continue to bridge TradFi with the next gen of digital infrastructure, regulatory compliance remains the foundation of everything we build:… pic.twitter.com/JNF1iQSyG7
リップルの声明でも、マレー氏は「オーストラリアはリップルにとって重要な市場」と述べ、AFSL取得により同国での決済事業の拡大能力が強化されると説明した。
「AFSLを取得すれば、リップル・ペイメントは取引のライフサイクル全体を管理できる。顧客オンボーディングやコンプライアンスから、資金供給、外国為替、流動性管理、最終的な支払いまでを一体で処理できる。さらに従来の銀行ネットワークとデジタル資産の両方を統合できる」
リップルはこの1年、国際的なライセンス取得を積極的に進めてきた。
最近では米国でナショナルトラスト銀行の条件付き承認を取得したほか、過去12カ月でシンガポール、アラブ首長国連邦、英国でも決済ライセンスを取得している。
同社はまた、XRPおよびステーブルコインのリップルUSD(RLUSD)の利用拡大にも取り組んでいる。直近ではノンバンクのプライムブローカーであるヒドゥン・ロードや企業財務プラットフォームGトレジャリーの買収を進めている。
ヒドゥン・ロードの買収により、現在のリップル・プライムは、複数資産を扱うプライムブローカーを所有・運営する初の仮想通貨ネイティブ企業となった。機関投資家向けに、デジタル資産、デリバティブ、スワップ、外国為替、債券商品にわたる清算、資金調達、ブローカレッジサービスを提供している。

