
レボリュート、米国銀行でステーブルコイン提供へ 51兆円市場を狙う
英国発のフィンテック企業、レボリュートが、米国で準備を進める新銀行を通じて、ステーブルコインの提供に乗り出す計画であることが分かった。ロイターが水曜日、同社の米国CEO、セティン・ドゥランソイ氏の発言として報じた。

英国発のフィンテック企業、レボリュートが、米国で準備を進める新銀行を通じて、ステーブルコインの提供に乗り出す計画であることが分かった。ロイターが水曜日、同社の米国CEO、セティン・ドゥランソイ氏の発言として報じた。
ドゥランソイ氏によれば、来年にも開業が見込まれる同銀行の顧客は、FDIC(米連邦預金保険公社)保険付きの口座に加え、多通貨預金、株式取引、暗号資産サービスを利用できるようになるという。狙いはまず、複数通貨を扱う個人や法人など、国際的な銀行ニーズを持つ顧客層だ。
レボリュートは今年3月、米国でナショナルバンク・チャーターを申請した。これが認められれば、同社は単一の連邦規制の枠組みのもと、全米で連邦保険付きの銀行商品を提供できるようになる。
この申請は、同社の米国戦略における方針転換でもあった。レボリュートはこれまで、米国進出の一環として既存の米銀買収を検討していたが、今回は自ら銀行免許の取得に動いた格好だ。ドゥランソイ氏が米国事業の成長を率いるためにレボリュートへ加わったのも、同じ3月のことだった。
レボリュートがにらむのは、急拡大するステーブルコイン市場である。ディーファイラマのデータによれば、その市場規模は現在およそ3195億ドル、約51兆1200億円。1年前の約2470億ドル、約39兆5200億円から、大きく膨らんでいる。
2015年創業のレボリュートは、デジタル銀行、決済、投資、暗号資産関連商品を展開するフィンテック大手だ。同社サイトによれば、世界の顧客数は7500万人を超える。米国外ではすでに、顧客が銀行カードを使い、USDTやUSDCといったステーブルコインで支払いを行うことが可能になっている。

Source: DefiLlama
銀行・決済会社が群がるステーブルコイン
レボリュートの計画は、金融サービス各社によるステーブルコイン参入が相次ぐなかで浮上した。銀行、フィンテック企業、決済事業者がこぞって「デジタルドル」型の商品を打ち出し、ステーブルコインは決済や銀行サービスの中心部へ、じわじわと入り込みつつある。
昨年12月、デジタル銀行のソーファイは、ドル裏付け型トークン「ソーファイUSD」を開始した。顧客は同社のモバイルアプリを通じ、イーサリアムおよびソラナのネットワーク上で取引できる。
先週には、ファルコン・ファイナンスが、アンカレッジ・デジタルの規制下の発行プラットフォームを通じて、ステーブルコイン「fUSD」を導入した。このトークンは現金、レポ取引、短期米国債で裏付けられ、機関投資家向けの取引や資金管理での利用を想定している。
火曜日には、マネーグラムが、ストライプ傘下のステーブルコイン基盤であるブリッジと組み、「MGUSD」を発表した。ステラ基盤の同トークンはマネーグラムのアプリに組み込まれ、ドル建て残高の保有や送金に使える。
こうした動きは、フィンテック企業やデジタル資産企業が、米国で連邦銀行認可の取得を急ぐ流れとも重なる。今年はヌーバンクとクリプトドットコムがナショナルバンク設立の条件付き承認を取得。さらに2025年末には、サークル、リップル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスも、米通貨監督庁(OCC)から同様の承認を得ている。
銀行口座、株式、暗号資産、そしてステーブルコイン。
かつては別々の世界にあった金融サービスが、一つのアプリの中で横並びになる。その最前線に、レボリュートは米国銀行という看板を掲げて踏み込もうとしている。

Source: Crypto.com
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