
トランプ関連「GOLD」トークンが急落 運営は「発行していない」と全面否定
トランプ氏に関連するリアル・トランプ・コインズのXアカウントとウェブサイトに突如現れた「GOLD」トークン。しかし価格はほどなく急落した。運営側は一切の関与を否定し、「第三者による悪意ある行為」と主張。供給量の82%超が開発者側に集中していたとの分析も浮上している。

トランプ氏に関連するコインブランド、リアル・トランプ・コインズは、一時、同社のオンライン媒体で宣伝され、その後急落した「トランプ・デジタル・ゴールド(GOLD)」トークンについて、発行、宣伝、承認のいずれにも関与していないと否定した。
同社は、問題の宣伝は「第三者による悪意ある行為」だったとしている。
この否定声明が出されたのは、リアル・トランプ・コインズのXアカウントがGOLDを宣伝した後のことだ。
同アカウントは土曜日、ソラナ基盤のGOLDトークンを紹介し、購入希望者を「RealTrumpCoins.com」へ誘導。同サイト上でもGOLDが大々的に宣伝されていた。
ところが、関連するX投稿はその後削除された。現在、アカウントのプロフィール欄には別のドメインである「TrumpCoins.com」へのリンクが掲載されている。
リアル・トランプ・コインズは土曜日、Xへの投稿で次のように断言した。
「トランプ・コインズは、いかなるデジタルトークンも承認しておらず、今後も発行、宣伝、承認することはない」
同社によれば、現在、関係当局と連携して今回の問題を調査しているという。
供給量の82%超を“開発者側”が握る
問題は、GOLDトークンの極端に偏った供給構造にもある。
ブロックチェーン分析プラットフォームのルックオンチェーンは、開発者と新たに作成されたウォレットが、GOLDの総供給量の実に82.45%を支配していたと報告した。
さらにルックオンチェーンの分析によると、プロジェクトチームとの関連が疑われる15のウォレットは、保有していたGOLDを約33万ドル(約5280万円)で売却。推定31万2000ドル(約4990万円)の利益を得たという。
Xも公式サイトも乗っ取られたのか
暗号資産業界の関係者を困惑させたのは、単なるXアカウントの不正利用では片づけにくい点だ。
宣伝に使われたのは、リアル・トランプ・コインズのXアカウントだけではない。「RealTrumpCoins.com」にもGOLDの広告が掲載されていた。
Xユーザーのルーン氏は、Xアカウントとドメインの双方が、どうすれば同時に不正利用され得るのかと疑問を呈している。
リアル・トランプ・コインズのXプロフィールは現在、「TrumpCoins.com」へリンクしている。しかし同アカウントは、8月25日の時点でも顧客を「RealTrumpCoins.com」へ誘導していた。その投稿は、記事公開時点でも削除されずに残っていた。

The Real Trump Coins X account directed customers to RealTrumpCoins.com on Aug. 25. Source: Real Trump Coins
記事公開時点で、RealTrumpCoins.comには依然としてGOLDの宣伝が表示されていた。
さらにトランプ氏のXアカウントも、リアル・トランプ・コインズのアカウントを引き続きフォローしていた。同アカウントは、トランプ氏がフォローするわずか53アカウントのうちの1つだった。

