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Brayden Lindrea著元ライターFelix Ng監修編集者

ポルカドットに痛手 ムーンビームがベースへ移行、AIエージェント市場に大転換

最新ニュース公開日2026年7月7日

ムーンビームは、AIエージェント・プラットフォームのローンチ時期については明らかにしていない。一方で、GLMR保有者に対しては、7月31日までにポルカドットのパラチェーンからベースへトークンをブリッジするよう求めている。

ポルカドット基盤の相互運用性プロトコル、ムーンビームが大きく舵を切った。イーサリアムのレイヤー2であるベース上に、AIエージェント同士の通信と決済を担うネットワークを立ち上げるというのだ。狙うのは、いま暗号資産業界で急速に熱を帯びつつある「AIエージェント」市場である。

ムーンビームは金曜日、ムーンビーム・プロトコルの発表にあわせ、こう説明した。

「これは暗号資産における最も刺激的な最前線への転換だ。自律型AIエージェントが互いを見つけ、仕事を交渉し、仲介者なしに、すべてオンチェーンで支払いを行う世界である」

さらに同社は、「AIネイティブなオンチェーン調整は、長期的に見て大きな機会をもたらすと考えている。今回の移行により、その方向性にリソースを集中させることができる」と述べた。

ただし、ムーンビーム・プロトコルの具体的なローンチ時期については明らかにしていない。

Source: Moonbeam

暗号資産業界では、AIエージェント関連の開発がじわじわと存在感を増している。コインベースのブライアン・アームストロングCEOや、サークルのジェレミー・アレールCEOも、今後数年でAIエージェントがブロックチェーン決済の主要な利用者になるとの見方を示している。

この流れを後押ししている代表格が、コインベースの決済プロトコル「x402」だ。加えて、レイヤー1ブロックチェーンのアプトスやニアも、エージェント主導のオンチェーン活動を支えるインフラを相次いで展開している。

もっとも、ブロックチェーン決済の普及は、まだ本格離陸には至っていない。アルテミスのデータによれば、x402プロトコルを通じて処理された取引高は、過去30日間でわずか200万ドル、約3億2500万円にとどまっている。

AIエージェント開発は、ビッグテックでも思うように進んでいるわけではない。メタのマーク・ザッカーバーグCEOは木曜日、同技術が同社の業務フローを当初期待したほど速く改善していないと語った。

ムーンビームの転身、ポルカドットには痛手

暗号資産コミュニティの一部からは、ムーンビームの転身はポルカドット・エコシステムにとって大きな後退だとの声が上がっている。あるXユーザーは、ムーンビームをポルカドットの「旗艦プロジェクト」と評した。

別のXユーザーも、こう吐き捨てるように書き込んだ。

「これはポルカドットにとって、かなり厄介な話だ」

ムーンビームは2022年1月、ポルカドットのパラチェーンとしてローンチした。開発者がポルカドット・エコシステム内で、イーサリアム仮想マシン、つまりEVM互換のアプリケーションを直接構築できるようにする役割を担ってきた。

GLMR保有者にはトークン移行を要請

ムーンビームによれば、ムーンビーム(GLMR)保有者は、2026年7月31日までに、ムーンビームのポルカドット・パラチェーンからベースへトークンをブリッジする必要がある。対象には、レンディング市場、ステーキング契約、その他の分散型金融プロトコルに預けられているGLMRも含まれる。

一方、中央集権型取引所でGLMRを保有しているユーザーについては、特段の対応は不要だという。

ムーンビームは、移行期間中もポルカドット・パラチェーン上でクロスチェーン相互運用サービスを提供し続けるとしている。また、既存の開発者やインフラ提供者を見捨てるわけではないとも強調した。

とはいえ、ポルカドットの看板格と目されてきたプロジェクトが、AIエージェントという新潮流を追ってベースへ向かう構図は、暗号資産業界の重心がどこへ移りつつあるのかを映し出している。

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