
暗号資産で「毎月儲かる」は嘘だった 640億円集めたゴリアス元CEO、ポンジ詐欺で有罪答弁
ゴリアス・ベンチャーズ元CEOのクリストファー・デルガド被告は、詐欺とマネーロンダリングの罪を認め、不動産、車両、高級品、暗号資産ウォレットの没収に応じた。

ゴリアス・ベンチャーズの元CEO、クリストファー・アレクサンダー・デルガド被告が、暗号資産投資スキームに関与した罪を認めた。検察によれば、このスキームは投資家から少なくとも4億ドル、日本円にして約644億円を集めていたという。
米司法省(DOJ)は火曜日、ゴリアスが2023年1月から2026年1月にかけて、デジタル資産の流動性プールを通じて毎月のリターンを生み出すとうたい、投資家を勧誘していたと発表した。
だが検察によれば、集められた資金の実態はまるで違っていた。資金は、先に参加した投資家への支払い、出金対応、豪奢な支出、さらには事業イベントの費用に充てられていたという。典型的な「後から来た金で前の客を払う」構図である。
デルガド被告は、通信詐欺の共謀、通信詐欺、マネーロンダリングについて有罪を認めた。司法取引の中で、同被告はこのスキームによって投資家に少なくとも2億5000万ドル、約403億円の損失を与えたことを認め、投資家資金で購入した広範な高級資産の没収にも同意した。
DOJによれば、デルガド被告は8件の不動産、11台の車両、30本の腕時計、50点超の高級バッグや財布、少なくとも29点の宝飾品、さらに銀行口座と暗号資産ウォレットを引き渡すことで合意した。通信詐欺の各罪状ではそれぞれ最大20年、マネーロンダリングでは最大10年の禁錮刑に直面している。
デルガド被告への量刑言い渡しは10月8日に予定されている。

Excerpt of the plea agreement. Source: DOJ
有罪答弁に先立ち、公の場で謝罪
今回の有罪答弁に先立ち、デルガド被告はテレビ出演し、投資家に対して公に謝罪していた。
5月12日、デルガド被告はフロリダ州のテレビ局WFTVのインタビューに出演。その際、投資家は自分を信頼して資金を預けたが、自分はその信頼を裏切ったと述べた。また、自発的に米国へ戻り、当局に協力しているとも語っていた。
デルガド被告は、逮捕時点で会社の銀行口座に残っていた資金はわずか16万ドル、約2576万円にすぎなかったと説明。さらに、運営には他の元同僚らも関与していたと述べている。
関連記事: 18億ドル暗号資産詐欺で「ビットコイン・ロドニー」が有罪認める ハイパーファンド宣伝役に最大5年の禁錮刑
この事件では、ゴリアスの資金を処理した金融機関にも厳しい視線が向けられている。
3月12日、投資家らはJPモルガン・チェースを相手取り、集団訴訟案を提出した。訴状では、同行が不審な取引を見過ごし、ゴリアスが同行口座を通じて投資家資金を集めることを許したと主張している。
訴訟では、約2億5300万ドル、約407億円がJPモルガンの口座を通過し、そのうち約1億2300万ドル、約198億円がのちにコインベース上のゴリアスのウォレットへ送金されたとされる。別の連邦訴状でも、バンク・オブ・アメリカを経由した資金の流れや、コインベースのウォレットへ直接送られた資金の存在が指摘されている。

