
ジェミナイ、予測市場にAI機能 Grok活用し個別フィード
ジェミニは、市場の低迷を受けて暗号資産取引以外の分野に進出する他の暗号資産取引所と同様に、予測市場においてAI機能を活用しようとしている。

暗号資産交換業の米ジェミナイは、予測市場向けに人工知能(AI)を活用した新機能を導入する。イーロン・マスク氏系のAIモデル「Grok」を使い、利用者ごとに関心の高い市場情報を表示する仕組みを整える。暗号資産取引の低迷で取引量や収益が伸び悩むなか、同社はAIや予測市場など周辺領域への展開を急ぐ。
新機能は「Command Center」と呼ばれる。利用者の保有ポジションや監視リスト、過去の予測履歴をもとに、関連性の高い市場を個別に表示する。対象は暗号資産に加え、スポーツ、商品、政治、経済、文化など幅広い分野に及ぶ。ジェミナイは、利用者がSNS上で必要な情報を探し回るのではなく、次の判断に役立つ情報をAIが提示する設計だとしている。

Source: Gemini
Grokはマスク氏傘下の企業が手がけるAIモデルで、SNS「X」との連携でも知られる。ジェミナイは前月にも、ChatGPTやClaudeなどのAIモデルを取引口座と接続し、市場監視や一部取引の自動執行を可能にする機能を導入していた。
同社の予測市場事業はまだ小規模だ。2026年1〜3月期の予測市場プラットフォームの売上高は40万ドル(約6375万円)、利用者数は2万人だった。KalshiやPolymarketといった大手に比べると、規模は限定的にとどまる。
一方、ジェミナイ全体の1〜3月期売上高は前年同期比42%増の**5030万ドル(約80億1600万円)だった。四半期の純損失は前年同期比27%減の1億900万ドル(約173億7100万円)**に縮小した。暗号資産専業の取引所から、より広い金融サービス企業への転換を進める姿勢を強めている。

