
イーサ暴落中にシャープリンクが逆張り爆買い 3日で約101億円分のETHを取得
シャープリンクは8カ月の沈黙を破り、先週だけで約4万ETHを買い集めた。同社がイーサの積み増し戦略を再び始動させたとの見方が強まっている。

暗号資産財務企業のシャープリンクが、再びイーサ買いに動き出した。
同社は先週、8カ月ぶりにイーサの購入を再開。木曜日以降、合計で6240万ドル、日本円にして約101億円相当のイーサを買い集めた。
アーカムのオンチェーンデータによると、シャープリンクは木曜日に5000ETHを購入。その翌日の金曜日にも、さらに5000ETH、金額にして790万ドル、約12億8000万円相当を買い付けた。さらに土曜日には、店頭取引を通じて3件に分け、2万9196ETH、4670万ドル、約75億6000万円相当を追加購入した。

Source: Lookonchain
この3日間にわたる“爆買い”は、シャープリンクがイーサの積極的な積み増し戦略を復活させたことを示す新たな材料となった。同社はかつて、世界最大級のETH財務企業の座を巡り、ビットマインと肩を並べる存在だった。
なお、シャープリンクは木曜日に最初に取材を受けた際、今回のイーサ購入の理由やタイミングについてコメントを控えた。
シャープリンク、イーサリアム研究組織「Ethlabs」を支援
もっとも、今回の買い増しは偶然の動きとも言い切れない。
同じ週、ビットマインとシャープリンクは、イーサリアムを機関投資家向けの利用に耐える基盤へと整えることを目的とした、新たな研究開発非営利団体を支援していた。
シャープリンクは月曜日、この組織「エスラボス」について、「イーサリアムを機関投資家による次の採用段階に備えさせるため」に設立されたと説明した。同社は、ビットマイン、イーサリアム共同創設者でシャープリンク会長のジョー・ルービン、その他のイーサリアム貢献者らとともに、この取り組みを支援する。
シャープリンクはこう述べている。
「ステーブルコイン、トークン化された現実資産、ファンド、自律型AIコマースがオンチェーンへ移行するなか、それらは世界経済の中立的かつ信頼できるパーミッションレスな決済レイヤーとして、イーサリアムへ収れんしつつある。エスラボスは、その需要を大規模に受け止められるよう、ネットワークを整えるために存在する」
要するに、シャープリンクはイーサリアムの未来に賭けるだけでなく、その未来を支える側にも回ろうとしているわけだ。
イーサは低迷、だからこその買い場か
今回の購入は、イーサが苦境にあるタイミングで行われた。
イーサは月間で22.8%下落し、年初と比べるとほぼ50%安の水準に沈んでいる。その結果、先週にはテザーのステーブルコイン「USDt(USDT)」が、一時的にイーサの時価総額を上回る場面もあった。
さらに、米国の現物イーサETFからは先週まで7週連続で資金が流出している。純流出額は1290万ドル、約20億9000万円に達した。主な要因は、ブラックロックの「iシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)」からの資金引き揚げだった。
市場がイーサに冷ややかな視線を向けるなか、シャープリンクは逆張りのように買い向かった格好だ。
暴落の最中に拾うのか。それとも、落ちるナイフをつかみにいっているのか。答えが出るのは、もう少し先になりそうだ。

