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Zoltan VardaiライターYohan Yu監修ライター

「眠れるビットコイン」は誰のものか 15年ぶりに動いた190万ドルBTCがNY訴訟の火種に

最新ニュース公開日2026年7月8日

休眠ビットコイン関連訴訟の対象アドレスから、約15年ぶりに190万ドル相当のBTCが動いた。原告側は、動きのない大量の保有分について所有権を主張している。

15年近く沈黙していたビットコインアドレスが、30BTCを送金した。価値にして約188万ドル、日本円で約3億500万円にのぼる。

ギャラクシー・リサーチが共有したブロックチェーンデータによれば、ビットコインアドレス「1KV47」は土曜日、2011年8月に30BTCを受け取って以来、初めて外部への送金を行った

このアドレスは、ニューヨークで起こされた訴訟に記載された3万9069件のアドレスのひとつだ。原告は「ノア・ドウ」を名乗る人物と、ワイオミング州を拠点とする2社。彼らは、長期間動きのないビットコイン保有分について所有権を主張している。

この訴訟は、休眠状態にある暗号資産が、ニューヨーク州の遺失物法のもとでどのように扱われるのかを問う試金石となる可能性がある。

訴状に記載されたアドレス群には、ビットコイン創設者サトシ・ナカモトと広く結びつけられているものも含まれている。分析プラットフォーム「タイムチェーン・インデックス」の創設者サニ氏によれば、これらのアドレスは合計で推定370万BTCを保有しており、その価値は約2340億ドル、日本円で約37兆9000億円に達する

ニューヨーク訴訟に関連するとされる休眠ビットコインアドレスは、ここへきて相次いで“目を覚まし”つつある。ギャラクシー・デジタルのリサーチ責任者アレックス・ソーン氏によれば、2月には5つのアドレスが4834BTCを動かしたが、6月には31のアドレスが1万7527BTCを移動させたという

Source: Alex Thorn

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休眠ビットコインは「遺失物」なのか

金曜日、この訴訟の被告のひとりで、「ジョン・ドウ33」と名乗る人物が訴えの却下を求める申し立てを行った。同氏は、休眠ビットコインアドレスのひとつを管理していると主張している。

その主張はこうだ。ビットコインアドレスとは、単なるデータ文字列にすぎず、訴訟の対象にはなり得ない――。

トークン化プラットフォーム「ブリッケン」のCEOで弁護士のエドウィン・マタ氏は、コインテレグラフに対し、ニューヨークの裁判所は無形財産に関する権利を判断することはできるとしつつも、原告が公開アドレスをハードドライブにコピーしたからといって、それを「発見された財産」に変える権限までは持たないと指摘した。

マタ氏はさらに、こう述べている。

「この訴訟の根本的な欠陥は、活動がないことと放棄は同じではないという点にある。財産法上、放棄には通常、権利を手放す意思が必要だ。休眠状態のビットコインアドレスは、その意思を何ひとつ証明していない」

訴訟で名指しされたビットコインアドレスは、長期保管用のコールドストレージに入っているだけかもしれない。あるいは、秘密鍵を失ったコインかもしれない。単に保有者が動かすことを拒んでいるだけ、という可能性もある。

いずれにせよ、資産を実際に管理するために必要な秘密鍵がない以上、この訴訟の土台は「非常に弱い」とマタ氏はみている。

 The supply of Bitcoin has been dormant for the past five and 10 years. Source: Bitbo

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