
中国DeepSeek、AIエージェントの自律性向上へ 人間の指示を減らす新設計
中国のAI企業DeepSeekが、人間の介入を減らし、複数のタスクを自律的に連携・実行できるAIコーディングエージェントの設計を発表したと報じられた。OpenAIやAnthropicとの競争が激化する中、AIエージェントの開発競争が進んでいる。

中国のAI企業DeepSeekが、人間の指示を減らし、複数のタスクを自律的に処理するAIエージェントの開発を進めている。
シンガポールの英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が日曜日に報じたところによると、DeepSeekのHarnessチームは、AIコーディングアシスタントが人間の介入を抑えながら複数のタスクを連携して進めるための設計に関する論文を発表した。
論文では、単一のタスクを処理する能力はモデル自体の性能に左右される一方、複数のタスクを同時に進める能力は、人間がどれだけ注意を払えるかに制約されると指摘している。
人間の管理負担を減らす仕組み
現在、人間が同時に監督できるAIエージェントのセッションは、一般に3〜5件程度に限られるという。
DeepSeekが提案する設計では、システムがタスクを割り当て、複数のエージェント間の連携を調整する。人間は個々の作業を逐一指示するのではなく、最終的な成果を確認し、判断を下す役割を担う。
こうした仕組みにより、人間による継続的な指示や管理を減らしながら、複数のタスクを並行して進めることを目指す。
AIエージェントの開発をめぐっては、AnthropicやOpenAIも競争を繰り広げている。
暗号資産取引でもAIモデルの競争が進む
DeepSeekをめぐっては、暗号資産取引の分野でも注目を集めた経緯がある。
Cointelegraphは昨年10月、中国のAIモデルが暗号資産取引の実験で米国のモデルを上回る成績を記録したと報じている。
暗号資産取引データ分析会社CoinGlassが実施した実験では、DeepSeekは評価対象となったモデルの中で唯一、含み益がプラスとなり、9.1%のリターンを記録した。
米国の競合モデルに比べて開発コストが大幅に低いとされるDeepSeekがこうした結果を残したことは、AI分野における競争のあり方にも注目を集めた。
今回の設計が実用化されれば、人間の指示を待たずに複数の作業を進めるAIエージェントの開発が、さらに進展する可能性がある。

