
キャピタルB、ビットコイン買い増しへ39億円調達 ブロックストリームのアダム・バック氏も出資
フランスのビットコイン・トレジャリー企業キャピタルBが、私募増資で2,450万ドル相当を調達した。市場の不透明感が強まるなか、同社は新たに270BTCを取得し、保有量を3,415BTCまで引き上げる計画だ。

フランスのビットコイン・トレジャリー企業キャピタルBは、私募による株式発行を通じて2,100万ユーロ、約39億円を調達したと発表した。ドル換算では2,450万ドル、約39億円に相当する。
8月28日の発表によれば、今回の資金調達は1ABSAあたり0.58ユーロで実施された。ABSAとは、1株の普通株式に4つの新株予約権を組み合わせた証券である。既存株主に優先引受権は付与されなかった。
出資者の顔ぶれも、いかにもビットコイン業界らしい。伝説的サイファーパンクであり、ビットコイン関連のブロックチェーン開発企業ブロックストリームのCEOを務めるアダム・バック氏が参加したほか、資産運用会社TOBAMも名を連ねた。
発行された新株予約権がすべて行使された場合、キャピタルBにはさらに1億3580万ユーロ、約252億円の資金が流入する見通しだ。ドル換算では1億5800万ドル、約252億円となる。これに伴い、1億4487万6280株の普通株式が新たに発行されることになる。
同社はまた、過去20取引日の売買高加重平均価格が、対象となる新株予約権の行使価格の130%を上回った場合、行使期間を前倒しで開始できる権利を留保している。株価が十分に上がれば、資金注入のタイミングを早められる仕組みだ。
キャピタルBは今回の調達資金を使い、270BTCを取得する計画だ。これにより、同社のビットコイン保有量は3,415BTCに増える。
CoinMarketCapのデータによると、キャピタルBは現在、上場企業のビットコイン・トレジャリー企業として世界29位に位置している。保有量は3,139BTCで、評価額は2億4900万ドル弱、約398億円だ。3,605BTC、2億8600万ドル弱、約457億円相当を保有するビットコイン・グループSEの後塵を拝している。
とはいえ、ビットコイン・トレジャリー企業の絶対王者であるストラテジーと比べれば、その規模はまだ小さい。ストラテジーは本稿執筆時点で84万3775BTCを保有しており、評価額は約670億ドル、約10.7兆円に達している。
今回の動きに先立ち、キャピタルBは6月上旬、取締役会に対して大規模な資本増強案を提出していた。内容は、現在の額面価格で最大1250億株を発行し、最大50億ユーロ、約9300億円の増資を可能にするものだった。ドル換算では58億ドル、約9260億円に相当する。さらに、1160億ドル、約18.5兆円規模の信用手段の設定も含まれていた。
この決議は1億6248万6459票、賛成率99.34%で可決された。市場の一部では、より小規模なトレジャリー企業がビットコイン保有分を売却する動きも出ている。だがキャピタルBは、逆に買い増しへと舵を切った格好だ。
