
ブロックストリーム、リキッド流出犯への「身代金」支払いを拒否 約598BTCは未返還
ビットコイン関連インフラ企業ブロックストリームは、リキッドネットワークから流出した資産のうち、なお返還されていないビットコインを取り戻すために、ハッカー側へ報奨金を支払う考えはないと明言した。

ビットコイン関連インフラ企業のブロックストリームは、リキッドネットワークのハッカーがなお保有している資金を取り戻すために、身代金を支払うことはないと表明した。
「無断で資産を持ち出し、その返還を拒む行為は犯罪であり、責任ある開示ではない」と、ブロックストリームは金曜日にXへの投稿で述べた。「これはホワイトハット活動ではない。窃盗だ」
同社は、ユーザー資金の回収に向け、ハッカー側と誠実に協議してきたと説明したうえで、相手側の要求を受け入れるつもりはないとした。
ハッカー側は水曜日、JAN3のCEOで、ブロックストリーム元最高戦略責任者(CSO)のサムソン・モウ氏が共有したオンチェーンメッセージの中で、ブロックストリームが自社資金から10%の報奨金を支払うよう要求していた。要求に応じなければ、リキッドの保有者は15%の損失を被ることになるとも警告していた。
ブロックストリームは、ハッカー側に対し、残るビットコインを自主的に返還するよう求めている。応じない場合には、法執行機関、取引所、サービスプロバイダー、フォレンジック専門家と連携し、資産の追跡と関係者の特定を進める方針だ。
9月6日、ビットコインのサイドチェーンであるリキッドは、自称ホワイトハットハッカーによって、フェデレーションウォレットから約4000BTC、当時の価値で約3億2000万ドル(約494億円)が引き出されたことを受け、運用を一時停止した。
その後、ブロックストリームが影響を受けたブリッジノードにパッチを適用したと発表した後、実行者側は3400BTC、約2億7000万ドル(約417億円)相当を返還した。ただし、なお約598BTCが未返還のままとなっている。
リキッドは木曜日、緊急ソフトウェアアップデート後にブロック生成を再開した。ただし生成されたのは空ブロックであり、ネットワーク上の取引や、ビットコインの入出金は引き続き停止されたままだ。

