
ビットマイン、イーサリアムを14カ月連続で爆買い「全供給量の5%保有」目前、ETHは約40万円突破
トム・リー氏率いるビットマインが、イーサリアムをさらに3万2447ETH買い増した。保有量は流通量の約4.8%に到達。価格急騰によって、一時約1兆3400億円を超えていた含み損も大幅に縮小している。

トム・リー氏率いるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが、またしてもイーサリアム(ETH)を買った。
長引く下落相場を抜け、ETH価格が一気に上昇するなか、同社は先週も淡々と買い増しを続けていた。
ビットマインが月曜日に明らかにしたところによると、先週購入したのは3万2447ETH。これにより保有量は合計584万7611ETHとなり、イーサリアムの流通量全体の約4.8%に達した。
同社がイーサリアムを企業財務に組み入れる戦略を始めたのは、2025年6月30日。それ以来、毎週欠かさずETHを購入しており、「連続買い」の期間は約14カ月に及ぶ。
ニューヨーク証券取引所に上場するビットマイン株は、週明けに約8.7%上昇。過去6カ月では約28%値上がりしており、その勢いをさらに強める展開となった。
「ETH供給量の5%」まであとわずか
ビットマインが掲げる目標は、ETH供給量の5%を保有することだ。今回の買い増しで、目標の97%まで到達した計算になる。
保有するETHのうち、約507万ETHはステーキングに回している。これは保有量全体の約87%に相当する。
同社が保有する暗号資産、現金、有価証券、その他投資資産の合計額は149億ドル、約2兆3700億円に上る。
今回の買い増しと時を同じくして、イーサリアムをはじめとする暗号資産市場は急騰した。
きっかけとなったのは、米財務省の発表だ。同省は前週水曜日、特定の長期米国債について、翌月から月間購入額を20億ドル(約3180億円)から40億ドル(約6360億円)へ倍増させる方針を示した。
この発表以降、ETHはビットコインを上回る値動きを見せ、32%超も上昇。コインマーケットキャップのデータによると、1ETH=2500ドル(約39万7500円)を突破した。2500ドル台を回復するのは1月以来だ。
ETH反発で、巨額の含み損が急速に縮小
もっとも、ビットマインの「爆買い」は、これまで順風満帆だったわけではない。
ETH価格が下落を続けるなかでも積極的に買い進めたため、同社は巨額の含み損を抱えることになった。しかし、足元の相場回復で、その傷は急速に浅くなっている。
ドロップスタブのデータによると、ビットマインがETHの取得に投じた資金は195億ドル、約3兆1000億円を超える。
一方、含み損は約1週間前の84億ドル超(約1兆3400億円)から、現在は50億ドル未満(約7950億円)まで縮小した。

Bitmine’s unrealized losses on its ETH holdings have narrowed amid the market recovery. Source: DropsTab
わずか1週間ほどで、含み損が数千億円単位で動く――。この激しい振れ幅は、企業が暗号資産を財務資産として大量保有することの難しさを、改めて浮き彫りにしている。

