
ビットマインがイーサリアムを爆買い 総供給量の5%保有へあと一歩
トム・リー氏率いるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが、またもやイーサリアムを買い増した。同社は過去1週間で約12万7000ETHを取得し、保有するイーサは554万ETHに達した。これにより、ビットマインのイーサリアム保有量は、イーサリアム総供給量の4.59%にまで膨らんだ。

トム・リー氏率いるビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが、またもやイーサリアムを買い増した。
同社は過去1週間で約12万7000ETHを取得し、保有するイーサは554万ETHに達した。これにより、ビットマインのイーサリアム保有量は、イーサリアム総供給量の4.59%にまで膨らんだ。
同社によれば、イーサリアム総供給量の5%取得を目指す「アルケミー・オブ・5%」戦略は、すでに目標の92%に到達したという。保有分のうち472万ETH、つまり約85%は、バリデーター基盤を通じてステーキングされており、その価値は現在価格で約77億ドル、日本円にして約1兆2320億円に相当する。
ビットマインは、現在ステーキングしているETHポジションから、年率換算で2億3000万ドル、約368億円のステーキング収入を見込んでいる。さらに、MAVANなどのステーキングパートナーを通じて保有分をすべてステーキングした場合、報酬は2億7000万ドル、約432億円にまで増える可能性があるという。
暗号資産市場全体が下落基調にあるなかでも、ビットマインのトム・リー会長は強気の姿勢を崩さない。リー氏は、人工知能、すなわちAIの進展が、イーサリアムのようなパブリック・ブロックチェーンへの需要を押し上げる可能性があると指摘。イーサリアムについては「信頼できる分散型」ブロックチェーンだと表現した。
コインマーケットキャップのデータによれば、記事公開時点の世界の暗号資産市場の時価総額は2兆1900億ドル、約350兆4000億円となっている。5月9日時点の2兆6900億ドル、約430兆4000億円からは大きく減少した格好だ。
6月7日時点で、ビットマインは554万3872ETHと204BTCを保有している。これに加え、2億4700万ドル、約395億円の現金、さらにビースト・インダストリーズとエイトコ・ホールディングスの株式も保有している。
コインゲッコーのデータによれば、ビットマインは、同プラットフォームが追跡する32社の上場企業のなかで、最大のイーサリアム・トレジャリー企業に位置づけられている。その554万ETHという保有量は、2位のシャープリンクが保有する86万8699ETHの6倍超にのぼる。

Top Ethereum treasury companies. Source: CoinGecko
発表を受け、ビットマイン株は月曜日に6%超上昇した。ただし、ヤフーファイナンスのデータによれば、同社株は年初来ではなお約38%下落している。同社の時価総額は約95億9000万ドル、約1兆5344億円だった。

Source: Yahoo Finance
ビットマインの買い増しでも、イーサには逆風
ビットマインが果敢に買い増しを続ける一方で、イーサにとって今年は厳しい1年となっている。
時価総額で第2位の暗号資産であるイーサは、コインゲッコーのデータによれば、年初来で43%超下落している。1月には3000ドル、約48万円を上回っていたが、月曜日には約1685ドル、約26万9600円まで下落した。

Source: CoinGecko
下落局面では、大口保有者の一部もエクスポージャーを減らしている。5月には、イーサリアム財団が2件の相対取引を通じて2万ETHを売却した。売却額は合計で約4680万ドル、約74億9000万円にのぼる。財団は3月にも5000ETHを売却しており、今年に入ってからの売却量は計2万5000ETHとなった。
イーサの価格低迷は、長年のイーサリアム支持者にも再考を迫っている。5月には、バンクレス共同創業者のデイビッド・ホフマン氏が、保有していた残りのイーサを売却したと明らかにした。ホフマン氏は、長らく語られてきた「ETHはマネーである」という投資テーマは、おおむね役割を終えたとの見方を示している。
もっとも、ホフマン氏はネットワークとしてのイーサリアムにはなお強気だという。ただし、今後の成長の多くは、必ずしもETHトークンそのものの価格に反映されるとは限らないとみている。レイヤー2ネットワークや、エコシステム内の他の参加者が、ブロックチェーン上で生まれる経済価値の大きな部分を取り込んでいる、というのが同氏の見立てだ。

