
ビットコインETFに"1,182億円"がドッと流入! 5日連続の「爆買い祭り」で価格急騰、その裏側で何が起きているのか
米国のビットコインETFがまさかの5日連続資金流入。約3カ月ぶりの"快進撃"に市場は色めき立つ。BTC価格は1,071万円まで駆け上がったが、専門家は「institutional(機関投資家)の本格復活」に慎重な見方を崩さない。歓喜の裏に潜む「不都合な真実」とは——。

暗号資産の世界に、久々の"祝祭ムード"が訪れている。
米国に上場するビットコインの現物ETF(上場投資信託)が、なんと5営業日連続で資金の純流入を記録した。この"連勝記録"、実に3カ月ぶりの長さだというから穏やかではない。
データ提供会社ソソバリュー(SoSoValue)によれば、月曜日だけでビットコインETFに流れ込んだ純流入額は2億2,690万ドル(約368億円)。これは7月6日以来という、まさに"ドカ買い"の勢いだ。5日間の連続流入を合計すれば、その額およそ7億2,730万ドル(約1,182億円)に達する。
この5日連続という記録、直近では4月30日から5月6日までの5営業日連続以来のこと。月曜日のこの流入によって、米国の現物ビットコインETFの年初来の純流出額は、ついに50億ドル(約8,125億円)を割り込むまでに縮小した。まさに"V字回復"の様相である。
だが、浮かれてばかりはいられない。
XS.comで事業開発責任者を務めるサイモン=ピーター・マサブニ氏は、こう釘を刺す。
「足元の資金流入は、あくまで売り圧力が和らいでいることを示すにすぎない。機関投資家の需要が幅広く戻ってきた、というシグナルではない」
つまり、"買いが戻った"のではなく、"売りが引いた"だけ——というわけだ。マサブニ氏はさらに、ビットコインが持続的な上昇トレンドを確固たるものにするには、6万5,000〜6万5,500ドル(約1,056万〜1,064万円)のレンジを突破し、そこを維持する必要があると指摘した。
そして肝心の価格である。コインゲッコー(CoinGecko)によれば、本稿執筆時点でBTCは6万5,879ドル(約1,071万円)で取引され、過去24時間で3.3%の上昇を見せている。
歓喜の"5連勝"か、それとも束の間の凪か——。暗号資産市場の攻防は、まだ始まったばかりである。

