
バイナンス、24時間で約9160億円が純流出 過去最大のハッキング後に出金再開
暗号資産取引所バイナンスで、過去最大規模となる63億ドル(約9954億円)のハッキング後、24時間で58億ドル(約9164億円)の純流出が発生した。出金再開後、顧客資金の流出が続いている。

暗号資産取引所バイナンスで、過去最大規模となる63億ドル(約9954億円)のハッキングを受け、顧客による資金の引き出しが相次いでいる。DefiLlamaのデータによると、直近24時間の純流出額は58億ドル(約9164億円)に達した。
バイナンスは日曜日のUTC(世界協定時)6時に出金の再開を開始したと発表した。同日3時30分までの集計では、出金額が46億ドル(約7268億円)、入金額が10億ドル(約1580億円)となり、差し引き36億ドル(約5688億円)の純流出となった。
DefiLlamaの別のデータでは、その後も資金流出が続き、直近24時間の純流出額は58億ドル(約9164億円)に拡大した。
バイナンスによると、出金は当初急増したものの、その後はペースが落ち着き、安定しつつあるという。同社は、流出額は保有資産約1710億ドル(約27兆180億円)の一部にとどまると説明した。
コインテレグラフはバイナンスにコメントを求めたが、記事公開時点で回答は得られていない。
今回の資金移動は、暗号資産史上最大の盗難となった63億ドルのハッキングを受け、顧客がバイナンスへの信頼を維持しているかを測る初期の試金石となっている。
バイナンスがUTC12時36分に更新した情報によると、ビットコイン、イーサリアム、BNBスマートチェーン、XRPレジャーなど15のネットワークで、各種トークンの出金を再開した。同社は、今後も段階的に対応資産やネットワークを追加していくとしている。
バイナンスが共有した初期データでは、出金額が最も多かったのはステーブルコインのUSDt(USDT)で、次いでUSDC、ビットコイン(BTC)だった。
バイナンスは土曜日、63億ドルのハッキングで失われた資産の90%を、企業の自己資金、ユーザー向けセキュア・アセット・ファンド(SAFU)、先物保険基金の資金を使って補填したと発表している。

