
ビットコイン急反発の前兆か BTCが10万ドルを狙う3つのチャートサイン
ビットコインは今、重大な局面に差しかかっている。ダブルボトム形成の兆し、週足RSIの強気ダイバージェンス、そしてクジラ資金の動き――。BTCが重要なブレイクアウト水準を試すなか、トレーダーたちは神経を尖らせている。

ビットコイン(BTC)のテクニカルチャートは、BTC価格が9月までに10万ドル、日本円で約1,600万円まで反発する可能性をなお示している。

BTC/USD daily chart. Source: TradingView
ダブルボトムが示す、60%上昇の可能性
BTCは、6万ドル(約960万円)を下回る局地的な安値から13.25%反発した。米国とイランの暫定停戦が世界市場のリスク選好を呼び戻したためだ。
この回復によって、BTCは6月15日に6万7000ドル(約1072万円)近辺まで戻した。地政学的な緊張緩和を受け、原油価格が下落し、目先のインフレ懸念が後退したことで、リスク資産全体に買い戻しが広がった流れに沿った格好である。
そして今、ビットコインの3日足チャートには、6万ドル(約960万円)のサポート帯付近で、ダブルボトム反転の可能性が点灯している。
BTCは2026年に入り、6万ドル近辺から2度反発している。これは、買い手が同じ需要帯を守っているとの見方を強める材料だ。この水準は、過去の調整局面でも相場を下支えしてきた。

BTC/USDT three-day price chart. Source: TradingView
最初の底は3月の安値付近で形成された。直近の反発は、6月の急落でビットコインが再び同じ水準まで押し戻された後に起きたものだ。BTCが6万ドルのサポートを維持している限り、このダブルボトムの構造は有効とみなされる。
このパターンのネックラインは、8万1000ドル(約1296万円)付近にある。ここは、直近の下落局面に入る前にビットコインが上値を抑えられた水準だ。
この水準を明確に終値で上抜ければ、ダブルボトムのパターンが確認される。その場合、測定上の上値目標は8月から9月にかけて10万8000ドル(約1728万円)となり、現在の価格水準から60%超の上昇余地が開けることになる。
週足RSIのダイバージェンスも10万ドル回復シナリオを後押し
ビットコインの週足チャートでは、価格とRSI(相対力指数)との間に強気のダイバージェンスが確認されている。
BTC価格は最近、6万〜6万5000ドル(約960万〜1040万円)のサポート帯付近で安値を切り下げた。一方で、週足RSIは安値を切り上げている。これは、売り手が価格を押し下げたものの、その勢いは弱まっていることを示す。

BTC/USD weekly chart. Source: TradingView
似たようなダイバージェンスは、2022年のビットコイン弱気相場の底付近でも見られた。当時は、RSIが先に回復し、その後、価格が数カ月にわたる反発局面に入った。
アナリストのジェル氏は月曜日の投稿で、ビットコインが「今後数カ月、2022年後半と似た動きをする可能性がある」と述べた。
現在の形は、6万ドル付近でのダブルボトム説をさらに補強している。ただし、BTCにはまだ確認が必要だ。最初の大きな抵抗線は、20週EMAの7万4500ドル(約1192万円)付近、そして50週EMAの8万2500ドル(約1320万円)付近にある。
これらの水準を回復できれば、夏場にかけて10万ドル(約1600万円)へ向かう回復の確度は高まる。一方で、週足終値が6万ドルを下回れば、強気シナリオは弱まることになる。
それでも「ベアフラッグ」のリスクは残る
短期チャートを見る限り、ビットコインには、より大きな強気反転が確認される前に、もう一段下落する余地も残されている。
BTCは現在、ベアフラッグの上側トレンドラインと20日EMAが重なる6万6700ドル(約1067万円)付近の抵抗帯を試している。
このゾーンで上値を拒まれれば、価格はフラッグ下限の6万3600ドル(約1018万円)付近まで押し戻される可能性がある。その場合、ビットコインは弱気の継続パターンの中に閉じ込められたままとなる。

BTC/USD daily price chart. Source: TradingView
下側トレンドラインを日足終値で明確に割り込めば、ベアフラッグの下放れが確認される。前回の下落幅をもとにした測定上の下値目標は5万3850ドル(約862万円)で、現在価格から約20%下の水準だ。
フラッグ形成中に出来高が減少していることも、このシナリオの可能性を高めている。参加者の薄い反発は、本格的な上昇ではなく、単なる自律反発にすぎないことが多いからだ。
ビットコインのクジラ流入も下押し圧力に
短期的な弱気シナリオは、ビットコインの大口保有者、いわゆる「クジラ」による売り圧力の高まりとも符合する。
クリプトクアントのアナリスト、ダークフロスト氏は、BTCの直近の調整後、クジラによるバイナンスへの流入が急増したと指摘した。

Binance inflows by whales holding over 100,000 BTC. Source: CryptoQuant/Darkfrost
10万BTC超を保有する大口投資家は、過去1カ月間で1日平均3200BTCを同取引所に送金している。4月末時点の平均は1200BTCだった。
同氏は月曜日のメモで、こう述べている。
「この傾向は、多くの大口保有者が最近の下落局面で売却活動を強めた、あるいは少なくとも売却する意思を高めたことを示している」
ビットコインは今、10万ドルへ向かう反転の芽と、再び5万ドル台へ沈む危うさの狭間にいる。チャートが示すのは、強気派にとっての希望であると同時に、まだ勝負はついていないという冷徹な現実でもある。
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