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Marcel PechmanライターRay Salmond監修編集者

ソラナは本当に復活したのか? SOL72ドル回復の裏でTVLとDEX取引高が急減

マーケット公開日2026年6月29日

ソラナはネットワーク上のトークン化株式取引を追い風に底堅さを見せた。だが、TVLとDEX取引高の低下は、勢いの陰りを映し出している。

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ソラナのネイティブトークンであるSOLは金曜日、72ドル(約1万1650円)まで上昇した。前日に付けた64ドル(約1万360円)の安値からは大きく距離を取った格好だ。

買い材料となったのは、AIセクターを追い風にした「トークン化株式」取引の急拡大である。だが、分散型アプリケーション、いわゆるDAppネットワーク間の競争が激化するなか、SOLの短期的な上値は意外に重いかもしれない。

Solana tokenized stocks 24-hour volumes, USD. Source: Jupiter Aggregator

ジュピター・アグリゲーターのデータによれば、ソラナ上のトークン化株式は24時間で1億1300万ドル(約183億円)を超える売買高を記録した。もっとも、AMM、すなわち自動マーケットメイキングのプールにおける流動性はなお薄い。似たような商品を複数の発行体が競って出していることもあり、市場関係者の間では懸念もくすぶる。ただし、これらのトークンの一部はごく最近ローンチされたばかりであり、多くのケースで保有者数が少ないのは、そのためとも考えられる。

Blockchains ranked by DeFi Total Value Locked (TVL), USD. Source: DefiLlama

一方で、ソラナの足元を覗けば、景色は少し違って見える。

ソラナネットワークのTVL、つまり預かり資産総額は過去1カ月で11%減少した。その間、イーサリアムのレイヤー2であるベースは差を詰めている。ソラナTVLの内訳を見ると、カミノは19%減、バイナンス・ステークドSOLは20%減、レイディウムも17%減と冴えない数字が並ぶ。対照的に、トークン化プラットフォームのxストックスはTVLを31%伸ばした。

Solana weekly DEX volumes & DApps revenue, USD. Source: DefiLlama

ソラナ上の分散型取引所、DEXの週間取引高も、2月初旬の300億ドル(約4兆8540億円)から100億ドル(約1兆6180億円)へと落ち込んだ。これはDApp収益の低下傾向とも重なる。つまり、テック株や株価指数のトークン化商品が華々しく登場したとしても、ブロックチェーン処理におけるSOLへの需要は、まだ力強さを欠いているということだ。

ソラナの泣き所はパンプファン依存 トークン発行競争も激化

さらに気がかりなのは、ソラナ上のDApp収益の30%が、トークン発行プラットフォームのパンプファンから来ている点である。パンプファンはミームコイン活動への依存度が高い。

コインゲッコーのレポートによれば、1870万件のトークンのうち80%はローンチから48時間未満で終わっている。また、デューンのデータでは、関与したアドレスの55%が最大1000ドル(約16万1800円)の損失を出したという

SOL perpetual futures annualized funding rate. Source: Laevitas

SOL先物では金曜日、強気のレバレッジ需要が高まり、資金調達率は6月として最高水準まで上昇した。現在の年率10%という水準は、過熱感を示すほどではない。通常、6〜12%のレンジは中立とみなされるためだ。それでも、木曜日の64ドル安値から14%上昇したことで、マイナスの資金調達率に表れていた弱気ムードはひとまず反転した。

SOL投資家の楽観論の一部は、ネットワーク上で予定されるエアドロップへの期待にも支えられている。ただし、それらのトークンがいつローンチされるのかは、まだ不透明だ。

関連記事: ソラナ、トークン化株式の95%を独占 暴落SOLはついに底打ちか

注目どころとしては、TVLが2億ドル(約324億円)に達する再保険プロジェクトのオンリー、建玉総額が3億2500万ドル(約526億円)の無期限先物DEXであるバルク、そしてTVL7900万ドル(約128億円)のレンディングプラットフォーム、ループスケールなどが挙げられる。

とはいえ、SOLが6月1日以来となる80ドル(約1万2950円)台を当然のように回復すると見るのは、まだ早計だろう。トークン化株式取引を巡っては、ハイパーリキッドや、競合ブロックチェーン上の中央集権型取引所との競争が強まっている。たとえばOKXは、イーサリアムベースのシステムを使い、ニューヨーク証券取引所の親会社と戦略的提携を結んでいる。

ソラナは確かに、トークン化株式という新しい物語を手にした。だが、その足元ではTVLとDEX取引高が細り、収益の一角はミームコイン熱に支えられている。72ドル回復は朗報だが、80ドル奪還への道のりは、まだ平坦ではない。

この記事はCointelegraphの編集方針に従って作成されており、情報提供のみを目的としています。投資アドバイスや推奨を構成するものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴います。読者は独自に調査を行うことを推奨します。

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