
元オープンAI"天才研究者"、ビットコイン採掘株に1750億円ブチ込むも大暴落で撃沈! 運用3兆円ファンドが投資家に緊急"泣きつき"の一部始終
弱冠20代でオープンAIを飛び出し、「AGI(汎用人工知能)が10年以内に大卒人材を超える」とブチ上げた"預言者"レオポルド・アッシェンブレナー氏。彼が率いる運用資産3兆円超のヘッジファンドが、7月のAI株大暴落で巨額損失を垂れ流し、投資家や貸し手に頭を下げて回っていた――。英経済紙が報じた衝撃の内幕を追う。

これぞ「天才の落とし穴」とでも言うべきか。
英経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が木曜、驚くべき"内幕"をスッパ抜いた。名門オープンAIの元研究者、レオポルド・アッシェンブレナー氏が2024年に立ち上げたヘッジファンド「シチュエーショナル・アウェアネス」が、このところのAI関連株の総崩れで大損を食らい、投資家や貸し手のもとへ新たな資金を求めて駆けずり回っている――というのだ。
このファンド、只者ではない。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によれば、6月8日時点の運用資産はおよそ200億ドル(約3兆1500億円)。それがいまや、火の車だというのである。
FTが関係者の証言と7月24日付の投資家向け書簡をもとに報じたところでは、アッシェンブレナー氏は一部の投資家に対し、ファンドが抱える保有資産を買い取らせるという"苦肉の策"まで提示していたという。損失の規模も、求めている資金の額も、いっさい明かされてはいない。
もっとも――ここが皮肉なのだが――このファンド、6月までは手数料差し引き後で実に439%という驚異のリターンを叩き出していた。ところがFtによれば、その裏で「借金」を膨らませて勝負を大きくしていたのがアダとなった。7月の相場急落でAI株が崩れ落ちた瞬間、レバレッジがそのまま損失を何倍にも膨らませたというわけだ。当のアッシェンブレナー氏は書簡のなかで、この暴落を「むしろ絶好の投資機会だ」と強気に書き綴っていたと伝えられる。まさに"転んでもタダでは起きぬ"構えである。
コインテレグラフがかねて報じてきた通り、このファンドはAIを支える電力・データセンター周辺に巨額の張りを効かせてきた。なかでも目を引くのが、AI計算処理へと事業転換を図るビットコイン(BTC)採掘企業への集中投資だ。3月に米証券取引委員会(SEC)へ提出された書類を見ると、アイレン、コア・サイエンティフィック、ライオット・プラットフォームズ、クリーンスパークなど計7銘柄のビットコイン採掘株に、およそ11億1000万ドル(約1750億円)ものポジションを積み上げていたことが判明している。
そもそもアッシェンブレナー氏は、シチュエーショナル・アウェアネスを立ち上げた2024年半ば、AGIをめぐる一連の論考を世に問うた"論客"でもある。そこで氏は「AGIマシンは今後10年のうちに大卒人材を追い抜く」と大胆に予言してみせた。その慧眼をもってしても、7月の相場の荒波までは読み切れなかったということか。
コインテレグラフはシチュエーショナル・アウェアネスにコメントを求めたが、掲載時点までに回答は得られていない。

