
ビットコインは9万ドルへ反発するのか FTXショック以来の強気シグナルが点灯
ビットコイン(BTC)に、にわかに市場関係者の視線が集まっている。価格は下げている。だが、その裏側でモメンタムは上向き始めている。いわゆる「強気ダイバージェンス」だ。しかもこの形が週足チャートで確認されるのは、過去をさかのぼっても極めて珍しい。最後に同じようなシグナルが出たのは、FTX崩壊後の市場が底を打った時期だった。

ビットコイン(BTC)に、にわかに市場関係者の視線が集まっている。
価格は下げている。だが、その裏側でモメンタムは上向き始めている。いわゆる「強気ダイバージェンス」だ。しかもこの形が週足チャートで確認されるのは、過去をさかのぼっても極めて珍しい。最後に同じようなシグナルが出たのは、FTX崩壊後の市場が底を打った時期だった。
前回の強気ダイバージェンス後、ビットコインは715%上昇
月曜日時点で、ビットコインの週足RSI(相対力指数)は34を上回っていた。RSIは約2週間前に「売られすぎ」の目安とされる30を下回ったが、その後は持ち直している。一方で、同じ期間にビットコイン価格は7万5770ドル(約1214万円)から6万3000ドル(約1009万円)付近まで下落した。

BTC/USD weekly chart. Source: TradingView
つまり、価格はなお安値を切り下げている。売り手が依然として市場に残っていることは明らかだ。ところが、RSIは価格と同じようには下がっていない。むしろ、売られすぎ圏から反発し、より高い安値を形成しつつある。
テクニカル分析では、これを「強気ダイバージェンス」と呼ぶ。
価格がなお弱含んでいるにもかかわらず、内部のモメンタムが改善し始める現象である。一般的には、価格が反転を確認する前に、売り圧力が弱まり始めているサインとされる。
今週このダイバージェンスが確定すれば、ビットコインの週足チャートでは史上2度目のシグナルとなる。
最初のシグナルは、2022年11月のFTXショック後に現れた。その後、ビットコインは1万5500ドル(約248万円)付近から過去最高値に近い12万6200ドル(約2022万円)まで、実に715%上昇した。

BTC/USD weekly chart. Source: TradingView
この過去の前例があるため、ビットコインの上値目標が再び意識され始めている。
最初の大きな節目は、50週単純移動平均線(50週SMA)だ。現在は9万1755ドル(約1469万円)付近に位置している。このラインは、相場が回復を試みる局面で、しばしば動的な上値抵抗線として機能する。
ビットコイン、6万2000ドル付近の「歴史的底値圏」を維持
強気シナリオを支えているのは、ダイバージェンスが発生している場所でもある。
ビットコインは現在、200週SMA付近で推移している。このラインはおよそ6万2000ドル(約993万円)に位置する。過去には2015年、2018年、2020年の弱気相場終盤で、底値圏として機能してきた。
アナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、この200週SMAを「理想的な買い集めゾーン」と表現した。ただし同氏は、強気転換をさらに確認するには、ビットコインが6万4000〜6万5000ドル(約1025万〜1041万円)を明確に上抜ける必要があるとも指摘している。
同氏は月曜日の投稿で、こう述べた。
「そこを突破すれば、ビットコインが7万1500〜7万3000ドル(約1145万〜1169万円)まで走るのを妨げるものはない。場合によっては、CMEギャップがある7万9000ドル(約1266万円)まで上昇する可能性もある」

BTC/USD daily chart. Source: Michael van de Poppë/TradingView
同じ分析の中で、ファン・デ・ポッペ氏は9万ドル(約1442万円)超の領域を「次のレジスタンスゾーン」と位置づけた。これは50週SMAの目標水準とも重なる。
ただし弱気フラッグは、5万ドル割れリスクをなお示す
もっとも、楽観論だけで片付けるには早い。
ビットコインの強気ダイバージェンスは、週足の弱気フラッグがすでに下抜け段階に入っている中で形成されている。つまり、下落リスクはなお残っている。
弱気フラッグとは、急落後に価格が上向きの平行チャネル内で反発し、その後に再び下方向へ抜けるパターンを指す。
ビットコインはすでにこのチャネルを下回っている。これは、2022年に対称三角形の保ち合いを下抜けた時の動きにも似ている。

BTC/USD weekly chart. Source: TradingView
もしこの弱気フラッグのパターンが想定通りに進めば、ビットコインは測定上の下値目標である5万ドル(約801万円)割れに向かうリスクがある。
この水準は、ビットコインがフラッグの下限トレンドラインを再び支持線として回復しない限り、引き続き市場の視野に残ることになる。

