
ビットコインは底打ち間近か 6万〜7万ドル帯に買い集中も、5万ドル下落リスク残る
ビットコインの6万〜7万ドル(約965万〜1125万円)に集中する取得価格帯は、底打ちの兆しを示している。ただし日足チャートに弱気のフラッグが残るなか、BTCはなお5万ドル(約804万円)方向への一段安リスクにさらされている。

ビットコイン(BTC)は水曜日、6万〜7万ドル(約965万〜1125万円)のレンジ内で底打ちの兆しを見せた。オンチェーンデータを共有したクオンツ系アナリストが、そう指摘している。
BTC供給量の約20%が6万〜7万ドル帯で移動
底打ちのシグナルは、ビットコインの「未実現価格分布」、すなわちURPDから読み取れる。これはBTCが最後にオンチェーン上で動いた価格帯を示す指標であり、投資家の主要な取得価格帯を把握するうえで使われる。
火曜日時点のビットコインのURPDを見ると、6万〜7万ドル(約965万〜1125万円)の間に供給が厚く集中していた。チェックオンチェーンのデータを引用し、アナリストの「フランク・フェッター」は、ビットコイン供給量の約20%がこのレンジにあると述べた。
「意味のある底値というのは、こうやって形成される」
同氏はそう付け加えた。

Bitcoin supply in profit/loss. Source: Checkonchain
取得価格が密集するゾーンは、重要なサポートになりやすい。多くの投資家が似たような価格で参入しているためだ。ビットコインの場合、6万〜7万ドル帯は、現在価格に近い大きな保有クラスターとなっている。
これは、今回の調整局面で大量のBTCが持ち主を変えたことを示唆する。高値圏で買った保有者が弱気相場に耐えきれず売却し、その供給を新たな買い手がレンジ下限付近で吸収した可能性がある。
市場用語でいえば、これは「再分配」の局面だ。パニック売りをする投資家が退場し、より確信を持った買い手がポジションを積み上げていく段階である。
クリプトクアント系のオンチェーンアナリスト、ダークフォストも同じ見方を示した。同氏は、今回の構図について「弱い手から強い手への、最大級のBTC移転のひとつ」を反映していると述べている。
「利益状態にある供給量」は過去の底値圏と酷似
ビットコインの「利益状態にある供給量」の割合は、アナリストのダーデンBTCが「降伏ゾーン」と呼ぶ水準まで低下している。
この指標は、BTC供給量のうち、どれだけが含み益の状態で保有されているかを示す。急低下しているということは、水面下に沈んだ保有者、あるいは損益分岐点ぎりぎりの保有者が増えているということだ。これは、弱気相場の終盤でしばしば見られる状態である。

BTCがこのゾーンに到達したのは、直近のサイクルではわずか4回しかない。2019年の約3200ドル(約51万円)、2020年の約5000ドル(約80万円)、2023年の約1万6000ドル(約257万円)、そして今回の約5万9000ドル(約949万円)付近だ。過去のケースはいずれも、ビットコイン価格の大底付近で現れていた。
この点も、6万〜7万ドル(約965万〜1125万円)のレンジが底値圏になり得るとの見方を補強する。ただし、そのシナリオが現実味を帯びるには、BTCが6万ドル(約965万円)を上回って踏みとどまる必要がある。
それでも5万ドル方向への下落リスクは残る
もっとも、ビットコインのテクニカルチャートは、オンチェーン上の底打ちシグナルとは裏腹に、さらなる下落への警戒を促している。
日足チャートでは、BTCは6万ドルを割り込む急落後、小さなベアフラッグの中で反発を試みている。ベアフラッグとは、強い売りのあとに価格が一時的に上向きで揉み合う形であり、その後に再び下落が続くことが多いパターンだ。

BTC/USD daily chart. Source: TradingView
フラッグ上限のトレンドラインで跳ね返されれば、再び6万ドル(約965万円)を下回る下落につながる可能性がある。このパターンの値幅から見ると、ビットコインの次の下値目標は5万3500ドル(約860万円)付近となる。これは、より広い意味での5万ドル(約804万円)サポート帯にも近い。
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弱気シナリオを和らげるには、20日指数平滑移動平均線、すなわち20日EMAの6万6420ドル(約1068万円)を日足終値で上回る必要がある。この水準は、フラッグ上限のトレンドラインとも重なっている。
この抵抗帯を明確に上抜ければ、BTC価格は50日EMAの約7万250ドル(約1129万円)に向かう可能性がある。
ただし、複数のビットコイン関連指標は、今後数カ月でBTCが10万ドル(約1608万円)まで上昇する可能性も示唆している。

