
ビットコイン6万ドル奪還ならず 米株上昇でも買い手不在、BTC反発に「本気度なし」
ビットコインは、米株が上昇へ向かう中で独自の“防衛戦”を強いられた。アナリストらは、BTC買い手の間に「確信」が欠けていると警鐘を鳴らしている。

ビットコイン(BTC)は、月曜の米ウォール街オープン前後で6万ドル(約972万円)付近でもがいた。強気派は、6万ドルを再び「下値支持線」に変えようとしているが、その戦いはますます厳しさを増している。
米イラン会談発表で株価は上昇
トレーディングビューのデータによれば、ビットコイン価格は6万ドル(約972万円)の主導権を取り戻そうとする攻防を続けていた。しかし、その値動きはまたしても米株の勢いに追いつけなかった。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
S&P500とナスダック総合指数は、米イラン和平合意を救済できるとの期待が再燃したことで、週明けをそろってプラス圏でスタートした。
ドナルド・トランプ米大統領は、トゥルース・ソーシャルへの投稿で、イランが「会談を要請した」と記した。会談は火曜日、ドーハで行われる予定だという。

S&P 500 four-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
こうした最新情勢について、トレーディング会社QCPキャピタルは、それでもなお原油価格が反発する可能性に警戒を促した。原油高は、暗号資産市場にとって大きな逆風となり得るからだ。
QCPは最新の「マーケットカラー」分析で、こう記している。
「両国はひとまず矛を収めることで合意したように見えるが、状況はなお不透明だ。とはいえ、原油価格は70ドル台前半(約1万1300円台前半)でおおむね安定しており、緊張緩和への慎重な楽観論を示している」

CFDs on WTI crude oil four-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
その一方で、QCPはこうも釘を刺す。
「ただし、市場の反応が比較的鈍いということは、供給回復が想定より遅れた場合、原油価格には大きな上振れリスクが残っているということでもある」
WTI原油は金曜日、1バレル68ドル(約1万1020円)を下回り、3月上旬以来の安値をつけた。しかし執筆時点では、再び70ドル(約1万1340円)を上回っていた。
QCPはさらに、次のように付け加えた。
「米国市場は金曜日に休場予定であり、米国とイランをめぐる情勢も流動的なままだ。そのため、週末に見られたような薄い流動性に一部左右され、ボラティリティは高止まりする可能性が高い」
ビットコインに足りないのは、買い手の“覚悟”
こうしてビットコイン市場の参加者は、様子見姿勢を強めている。短期足では、荒っぽく方向感のない値動きが続いている。
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トレーダーのダーン・クリプト・トレーズは、Xでの最新分析でこう述べた。
「6月の以前の安値圏で、価格はこのレンジ内を行ったり来たりしている。およそ6万ドル(約972万円)の領域が上値を抑え続けている一方で、その下ではわずかに切り上がった安値のヒゲも見られる」
「価格がこの領域で長く推移すればするほど、レンジを抜けたあとの動きは大きくなる。注目は5万8000ドル(約940万円)と6万1000ドル(約988万円)だ」

BTC/USDT one-hour chart. Source: Daan Crypto Trades/X
オンチェーン分析プラットフォームのグラスノードも、最新の「マーケットパルス」で、買い手について「持続的な回復を築くために必要な確信を、これまでのところ示せていない」と指摘した。その結果、価格は局所的な安値付近でレンジに閉じ込められているという。
グラスノードはこう報告している。
「表面下では、市場はなお構造調整の局面にある。資本は縮小を続け、市場参加者はより防御的な姿勢を取っている」
「現物市場では、取引活動が増加しているにもかかわらず、持続的な純売りが続いている。これは、利用可能な流動性が現在価格でビットコインを蓄積するためではなく、主に売りさばくために使われていることを示唆している」

Bitcoin price momentum data (screenshot). Source: Glassnode
グラスノードは、オンチェーンデータが「より均衡している」としつつも、供給の保有主体がより投機的な投資家へ移りつつあることは、価格変動リスクを高める要因だと指摘した。
そして、こう結論づけている。
「総合すると、ビットコインは6万ドル(約972万円)付近で安定しつつあるように見える。しかし、現物の注文フロー、デリバティブのポジション、機関投資家の需要がいずれも防御的なままである以上、持続的な回復には、買い手の確信が意味ある形で戻ってくることが必要になるだろう」

