
ビットコインETFが月末"投げ売り"を耐え抜いた! 2カ月連続の資金流出から一転、7月に272億円が"逆流"していた
米国のビットコインETFに異変が起きていた——。6月に今年最大の流出を記録し、"オワコン"説すら囁かれた矢先の大逆転劇。だが月末には最大級の売りが襲いかかり、投資家たちの本音は「まだ怖い」だった。反転の裏で、密かに"独り勝ち"していたコインの正体とは。

米国に上場するビットコインの現物ETF(上場投資信託)が、7月を"プラス"で締めくくった。月末に押し寄せた売りの波と、ビットコイン価格の乱高下を耐え抜いての着地である。
暗号資産データ企業ソソバリューによれば、7月のビットコインETFへの純流入額は1億7240万ドル(約272億円、1ドル≒157.5円)。派手さこそないものの、2カ月続いた資金流出に、ついに終止符を打った格好だ。
だが、月末の展開は決して穏やかではなかった。金曜日には2億6540万ドル(約418億円)もの純流出を記録。これは7月13日以来、最大の"1日あたり資金引き揚げ"だった。
7月のプラス転換は、直前2カ月で合計およそ70億ドル(約1兆1025億円)が流出し——なかでも6月には2026年で最大となる45億ドル(約7088億円)が抜けていった——という惨状からの、久々の反攻でもあった。とはいえ、この"尻すぼみ"の幕引きは、8月を前に投資家が依然として警戒を解いていないことを物語っていた。
2026年通算では"大赤字"、53億ドルが消えた
7月こそ小幅な純流入に転じたものの、米国上場のビットコイン現物ETFは、年初来ではおよそ53億ドル(約8348億円)もの純流出を抱えたままだ。
2026年でプラスだったのは、3月・4月・7月のわずか3カ月のみ。この3カ月で合計34億6000万ドル(約5450億円)を集めた一方、1月・2月・5月・6月は合わせておよそ87億5000万ドル(約1兆3781億円)が流出している。

Monthly spot Bitcoin ETF flows in 2026. Source: SoSoValue
それでも、2024年1月のローンチ以降の累計純流入額は513億2000万ドル(約8兆833億円)に達し、7月末時点の純資産総額は762億9000万ドル(約12兆155億円)にのぼる。
週間ベースで見れば、3週連続の流入のあと月末に暗転。7月31日までの週で、ビットコインETFは6153万ドル(約97億円)の流出を計上した。
イーサETFは4週連続流入で"独り勝ち"
ビットコインETFが月末に再び売り圧力にさらされる裏で、一部のアルトコインETFはより安定した資金流入を保っていた。
なかでも際立ったのがイーサ(イーサリアム)ETFである。ソソバリューによれば4週連続で流入し、月間3億6520万ドル(約575億円)の純流入で7月を締めくくった。
これは4月の3億5600万ドル(約561億円)に続く、今年2度目のプラス月。ただし復調とはいえ、年初来ではなお約11億ドル(約1733億円)の純流出を抱えている。
XRP(リップル)ETFも堅調な需要を維持し、7月には2730万ドル(約43億円)が流入。2026年で5度目のプラス月となった。年初来の純流入額は約3億4300万ドル(約540億円)に達し、2025年11月の米国デビュー以降、暗号資産ETFのなかでも屈指の"優等生"ぶりを見せつけている。

