
ビットコインETFに1140億円流入 BTC8万ドル回復で「今年最大級」の買い戻し相場に
米国上場の現物ビットコインETFに7億3090万ドル(約1140億円)が流入した。ビットコインは8万ドル(約1248万円)を回復したが、クリプトクアントは「新規買い」ではなくショートカバー主導の上昇だとして、慎重な見方を崩していない。

米国上場の現物ビットコインETFは木曜日、約8カ月ぶりとなる大規模な資金流入を記録した。ビットコイン(BTC)が8万ドル(約1248万円)を回復したことが、投資家の資金を再び呼び込んだ格好だ。
SoSoValueのデータによると、ビットコインETFの純流入額は木曜日に7億3090万ドル(約1140億円)に達した。これは、1月14日に8億4360万ドル(約1316億円)を集めて以来、最大の日次流入額となる。
この急増に先立ち、水曜日には1億120万ドル(約158億円)の資金流入があった。ビットコインは今週、7万6000ドル(約1186万円)から8万1000ドル(約1264万円)近辺のレンジで推移していたが、コインゲッコーのデータによれば、再び8万ドル台を回復した。
ただし、ETFへの資金流入が急増したからといって、相場が一気に強気へ戻ったと見るのは早計かもしれない。クリプトクアントは、現物需要の弱さとショートカバーの多さを理由に、ビットコインの上昇にはなお慎重な姿勢を示している。特に8万3000ドル(約1295万円)が、強気相場入りを見極める重要な節目になるという。
ブラックロックのIBITに1日で708億円流入
Farside Investorsのデータによると、木曜日の買いを主導したのは、ブラックロックの「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」だった。
IBITは純資産ベースで米国最大の現物ビットコインETFであり、同日だけで4億5400万ドル(約708億円)の資金流入を記録した。これは全体の約62%に相当する。
現物ビットコインETF全体の流入額は1月以来の高水準となったが、IBIT単体では8月20日に5億300万ドル(約785億円)という、さらに大きな流入を記録していた。

Daily US spot Bitcoin ETF flows since Tuesday. Source: Farside Investors
アーク・インベストと21シェアーズの「ARK 21Shares Bitcoin ETF(ARKB)」には1億3770万ドル(約215億円)が流入した。フィデリティの「Wise Origin Bitcoin Fund(FBTC)」も7440万ドル(約116億円)を集めた。
一方、木曜日に流出を記録したのは2本だけだった。ヴァンエックの「Bitcoin ETF(HODL)」は1960万ドル(約31億円)、ウィズダムツリーの「Bitcoin Fund(BTCW)」は520万ドル(約8億円)の流出となった。
ビットコイン上昇、本当に「新規買い」なのか
ビットコインの足元の上昇は、強気派が新たにロングを積み上げたというより、ショートポジションを抱えていたトレーダーが買い戻しを迫られたことによる面が大きい。クリプトクアントは、Cointelegraphに共有した木曜日のレポートでそう指摘した。
つまり、相場は上がっている。だが、そこに新しい買い手が十分についてきているかは別問題ということだ。
同レポートによると、ビットコイン保有者は8月21日に2万3000BTCの純利益を確定した。これは今年最大の日次規模だった。また、8月19日以降では合計約11万BTCの利益確定が行われており、今回の上昇局面で相当な売り圧力が出ていたことを示している。
クリプトクアントによれば、ビットコインの次の大きな試金石は365日移動平均線だ。同社はこの水準を約8万2300ドル(約1284万円)と見ている。

Source: CryptoQuant
同社は、365日移動平均線が歴史的にビットコインの強気相場と弱気相場を分ける境界線になってきたと指摘する。ビットコインは8月28日に8万1400ドル(約1270万円)まで上昇したが、その後この節目を下回った。
クリプトクアントは「8万3000ドルを明確に上回って終値をつければ、新たな強気相場入りが確認される」と述べた。一方で、この水準で跳ね返されれば、200日移動平均線が位置する6万9000ドル(約1076万円)近辺まで調整する可能性があるという。

