
ビットコイン急反発の裏でくすぶる「失速警戒」 6万7000ドル目前でも市場が安心できない理由
米国市場の取引開始とともに、ビットコインは上方向の流動性を一気にさらった。だがトレーダーの間では、BTC価格が上昇分を維持できず、再び押し戻されるリスクへの警戒感もくすぶっている。

ビットコイン(BTC)は月曜日のウォール街市場の取引開始時、6万7000ドル(約1072万円)に迫った。米国とイランの和平合意をめぐる期待が、リスク資産全体を押し上げた格好だ。
BTC価格、次に狙うのは重要な流動性の「ポケット」
トレーディングビューのデータによれば、BTC/USDは週足の終値からさらに1.5%上昇した。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
今週後半に署名される予定のイラン停戦合意の詳細が伝わると、米株市場には大きな追い風となった。S&P500とナスダック総合指数は、最大で2.4%上昇した。
ドナルド・トランプ米大統領は、自身のトゥルース・ソーシャルへの投稿で、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を通る船舶交通がすでに増え始めていると報告した。
「船が動き始めている。多くは原油を積み、ホルムズ海峡から出ている」
こうトランプ氏は書き込んだ。

Source: Truth Social
もっとも、トレーダーの見方は割れている。ビットコインがこのまま上値を追うのか、それとも今回の戻り相場が腰折れするのか。そこが焦点だ。
トレーダーのキラ氏はXのフォロワーに向けて、6万7000ドル(約1072万円)超えでの反落に目を向けながら、こう述べた。
「今週はかなり面白い展開になりそうだ」

BTC/USD four-hour chart. Source: Killa/X
トレーディングアカウントのJDKアナリシスは、信頼できるBTC価格の底打ちを判断するには「まだ早すぎる」と指摘した。
「いまは主要なレジスタンスを突破し、以前のバリューエリアに再び受け入れられる動きも見えている。これにより、より大きな上昇への扉が開かれた」
同アカウントはこの日、そう分析した。
ただし、底値形成は一夜にして成るものではない。
「とはいえ、強い底は時間をかけて作られる。私はまだ、もみ合いが続くと見ている。さらに下には、まだ手つかずの大きな流動性のポケットがあり、そこを無視すべきではない」

BTC/USDT one-week chart. Source: JDK Analysis/X
ビットコインの板流動性はなお薄い
相場解説者のエグジットポンプ氏は、上下どちらにも注文板の流動性が薄いため、価格を上方向に押し上げるのは「容易」だと続けた。
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コイングラスの最新データでは、米国市場の取引開始前後に、BTC/USDがショート清算を巻き込んだことが示された。

BTC liquidation heatmap. Source: CoinGlass
流動性について、オンチェーン分析プラットフォームのグラスノードは、オプション市場に「支援的」な状況が出ていると指摘した。
「BTCは反発し、現在は6万5000ドル(約1040万円)付近にあるオプションポジションの密集地帯へ戻りつつある。価格がこうしたゾーンに入ると、ディーラーのヘッジフローが相場を支える方向に働きやすくなり、ボラティリティが高まった後の市場安定に寄与する可能性がある」
グラスノードはXでこう説明した。

Bitcoin options strike heatmap. Source: Glassnode/X
別の投稿では、ビットコインが6万ドル(約960万円)まで下落した後、全体的な需要が戻りつつあるとも指摘している。
「複数のウォレット層でアキュムレーション・トレンド・スコアが上昇に転じている。これは、ビットコインが6万ドル台前半まで下落した後、投資家が買いに入り、供給が吸収されつつあることを示唆している」
グラスノードはそう付け加えた。

Bitcoin accumulation trend score data. Source: Glassnode/X

