
イーサリアム、量子耐性への移行を2028年末までに完了へ 財団研究者が目標を前倒し
イーサリアム財団の研究者ジャスティン・ドレイク氏が、イーサリアムの耐量子計算機・ポストAI移行を2028年12月までに完了させる目標を示した。財団が9月に公表したロードマップより1年前倒しとなる。ただし、正式な目標変更ではない。

イーサリアム財団の研究者ジャスティン・ドレイク氏は、イーサリアムの耐量子計算機・ポストAI移行を2028年12月までに完了させる目標を示した。財団がこれまで掲げていた量子耐性の達成期限より、1年早い計画となる。
ドレイク氏は火曜日、インド・ムンバイで開催された「Devcon 8」で、前倒ししたスケジュールを説明した。
同氏は「2028年12月までに、ポスト量子およびポストAIへの移行をすべて完了できることを期待している」と述べ、開発者には、追加で3回のネットワークアップグレードを実施するための24カ月が残されていると説明した。
イーサリアム財団が9月に公表したロードマップでは、実行レイヤー、コンセンサスレイヤー、データレイヤーのすべてで量子耐性を実現する期限を2029年12月としていた。
ドレイク氏の発言は、これまでの計画を上回る意欲的な目標を示すものだ。ただし、財団の既存ロードマップを正式に置き換えるものではない。同ロードマップは2027年1月に見直される予定だ。
ドレイク氏は8月にも、2027年に本番環境で利用できるleanVM技術を実現し、その後2028年にイーサリアムの3つのレイヤーで耐量子計算機への対応を進める計画を明らかにしていた。
このスケジュールには、ほかのブロックチェーン開発者からも疑問の声が上がっている。10月には、スタークネットのコミュニティが、独立した耐量子計算機対応のレイヤー1ネットワークを目指すための研究を支持した。
スタークウェアのCEO、イーライ・ベン・サッソン氏も以前、イーサリアムが掲げる2029年の目標について「遅すぎる」とコインテレグラフに語り、計画の期限が後ろ倒しになる可能性を警告していた。

