
コインベース・プレミアム低下で機関投資家売りを示唆 ビットコイン現物需要の弱さ浮き彫りに
機関投資家の仮想通貨市場参加を示す主要指標の1つである「コインベース・プレミアム」が、さらにマイナス圏へ沈んでいる。機関投資家による売り圧力の高まりを示唆する動きだ。

機関投資家の仮想通貨市場参加を示す主要指標の1つである「コインベース・プレミアム」が、さらにマイナス圏へ沈んでいる。機関投資家による売り圧力の高まりを示唆する動きだ。
コインベース・プレミアムは4月下旬以降、おおむねマイナス圏で推移していたが、過去7日間で下落が加速した。5月21日にはマイナス0.0983%となり、今月最低水準を記録した。
クリプトクアントのアナリスト、ダークフォスト氏は木曜日、「機関投資家の売り圧力が最近強まっている」と指摘した。
さらに、「コインベース・アドバンスドを利用する機関投資家・プロ投資家が、バイナンスの投資家より積極的に売却していることを示している」と述べた。
機関投資家、ポジション調整進める
機関投資家は現在、金のような価値保存資産からも距離を置き始めている。金価格は過去1カ月で5.8%下落した。一方、S&P500指数やダウ工業株30種平均は4月初旬以降、上昇基調を維持している。
アナリストのアクセル・アドラー氏は、この結果について「米国現物需要からの裏付けがまったくないことを示している」と分析した。
コインベース・プレミアムとは、米国機関投資家の利用が多いコインベースと、個人投資家利用が中心のバイナンスとの間に生じるビットコイン価格差を示す指標だ。

コインベース・プレミアムはマイナスで推移 Source: Coinglass
ダークフォスト氏は、「現在のマクロ環境を巡る不透明感が、機関投資家をヘッジ戦略へ向かわせているようだ」と述べた。
また、LVRGのリサーチ責任者ニック・ラック氏はコインテレグラフに対し、コインベース・プレミアム低下は「大口保有者による純売り圧力の出現」を反映している可能性があると指摘した。
同氏は、機関投資家が利益確定やポジション再構築を進めている可能性があり、「主要仮想通貨の短期的モメンタムを圧迫する可能性がある」と述べた。
ビットコインETF流出続く デリバティブ需要も減速
機関投資家売り圧力を示すもう1つのシグナルとして、米国のビットコインETFが挙げられる。コイングラスのデータによれば、5月14日以降、4営業日連続で資金流出が続き、総流出額は13億ドルに達した。
また、デリバティブ需要も弱まっているようだ。ビットフィネックスによれば、ビットコイン先物や無期限先物契約の未決済建玉を示すオープン・インタレストは、今週だけで約15億ドル減少した。
同社は、これにより「ビットコインが8万2000ドルへ向けて上昇する過程で積み上がったレバレッジの大部分が解消された」と説明した。
さらに、「ショート側の燃料が枯渇し、ロングポジションもリセットされたことで、次の大きな値動きは現物需要次第になる可能性が高い」と述べた。
ビットコイン価格は過去1週間で4.5%下落し、火曜日には月間安値となる7万6000ドル台前半を記録した。執筆時点では7万7621ドル付近で推移しており、10月の高値から38%下落している。
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