カナン(CAN)は、ビットコインマイニング用カスタムハードウェアについてテザーから追加受注を獲得した。大規模マイニング向け新システムをテストしたこれまでの研究開発協力を踏まえ、両社の連携をさらに拡大する。
発表によれば、今回の契約に基づき、カナンは液浸冷却システム向けに設計された高密度ハッシュボードモジュールを供給する。これらは南米のテザー関連施設での使用が予定されているという。
カナンは、大規模オペレーター向けのカスタムハードウェア供給企業としての役割を強化する狙いだ。今回の合意は、2025年にACMEスイステックとの共同研究開発を経て構築された実証プラットフォームに続くものだ。同プラットフォームはマイニングの効率性とスケーラビリティの向上を目的としていた。
最大のステーブルコインUSDTの発行元であるテザーは、自社で制御ボードや管理ソフトウェアの開発も進めている。マイニング運用におけるハードウェアとソフトウェアの統合を強化する動きとみられる。
契約には追加購入のオプションも含まれており、新システムの性能次第でインフラ拡張が可能となる。よりデータセンター型に近いビットコインマイニングへの移行の一歩と位置付けられている。
シンガポール拠点のテクノロジー企業であるカナンは、ASICマイクロプロセッサとビットコインマイニング機器を主力とする。現在、同社は1808BTCを保有しており、その評価額は約1億3700万ドルに達している。

マイニング事業はAI事業に舵
今回の発表の前日には、テザーがマイニングインフラ拡張の一環として、ハードとソフトを一元管理できるオープンソースのフレームワークを公開している。
ビットコインマイニング業界では、収益圧力の高まりを受け、データセンターやAIワークロードへの多角化が進んでいる。ハイブ・デジタル、テラウルフ、MARAホールディングスなどの企業がその動きを主導している。
バーンスタインのアナリストは最近のリポートで、ビットコインマイニングの事業環境が厳しさを増しているのを受け、IRENがマイニング事業の大部分を縮小し、AIクラウドインフラに注力する可能性があると指摘した。

