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Martin Youngstaff writerJesse Coghlan監修staff editor

ビットコイン、7万ドル割れ寸前 株高を尻目に「暗号資産ひとり負け」の深層

最新ニュース公開日Jun 2, 2026

米株式市場が史上最高値を更新する一方で、暗号資産市場には冷たい風が吹きつけている。ビットコイン(BTC)は火曜日早朝、コインベースで一時 7万23ドル、日本円にして約 1119万円 まで下落した。

米株式市場が史上最高値を更新する一方で、暗号資産市場には冷たい風が吹きつけている。

ビットコイン(BTC)は火曜日早朝、コインベースで一時 7万23ドル、日本円にして約 1119万円 まで下落した。これは4月7日以来、約2カ月ぶりの安値である。トレーディングビューのデータによれば、ビットコインはこの日だけで4%超、週間では8%の下落となった。さらに、10月につけたピークの 12万6000ドル、約 2013万円 からは実に44%も値を崩している。

その一方で、米国株はまるで別世界のような強さを見せている。S&P500は月曜日に7600ポイント超で過去最高値を更新。ハイテク株中心のナスダックも2万7000ポイント超まで上昇した。

つまり、株は天井知らず、ビットコインは足元ぐらつき――そんな構図である。

ビットルー・リサーチ・インスティテュートのリサーチ責任者、アンドリ・ファウザン・アジーマ氏は、コインテレグラフの取材に対し、複数のアナリストが「現在、主要資産の中で収縮局面にあるのはビットコインだけだ」と指摘していると語った。

同氏はこう見る。

「これは、ビットコインが独立したヘッジ資産というより、マクロ経済の空気に左右される高ベータのリスク資産として取引されていることを示している」

かつて「デジタル・ゴールド」ともてはやされたビットコインだが、今の市場では、金のように逃避先として買われるよりも、リスク資産として売られているというわけだ。

ただし、アジーマ氏はこの乖離を悲観一色では見ていない。

「この差は足元の弱さを示しているが、マクロ環境が改善すれば、相対的により強いパフォーマンスを見せる余地も生まれる。私はこれをサイクル上の一時的な局面であり、恒久的な変化ではないと見ている」

分析プラットフォームのサンティメントも月曜日、伝統的な株式市場と暗号資産市場の差について、「トレーダーが無視しにくいほど拡大している」と指摘した。

サンティメントによれば、この乖離によって投資家の間では、ビットコインやアルトコインのような代替資産よりも、株式を選好する流れが強まっているという

Crypto and equity divergence widens. Source: Santiment

さらに同社は、セクター間のパフォーマンス格差が「自己強化的なサイクル」を生む可能性にも触れた。株式が低いボラティリティで安定して高いリターンを生んでいるように見えれば、資金は暗号資産市場から株式市場へと回転しやすくなる。

要するに、株が勝ち続けるほど、暗号資産から資金が抜ける。そして資金が抜けるほど、暗号資産はさらに弱く見える。市場心理の悪循環である。

もっとも、サンティメントは「この流れは永遠には続かない」ともしている。メインストリームのインフルエンサーたちが「株式優位、暗号資産劣位」を盛んに語り始めることは、むしろ群衆心理が株式へのFOMOと暗号資産へのFUDに傾きすぎているサインになり得るという。

市場はしばしば、多数派の期待とは逆に動く――同社はそう付け加えている。

足元でビットコインは、長期的に重要な節目とされる200週指数移動平均線、いわゆる200週EMAに接近している。その水準は現在、6万9000ドル、日本円にして約 1102万円 付近だ。

暗号資産市場に漂うのは、「もう一段下か、それとも反転の序章か」という張りつめた空気である。株高の宴が続く横で、ビットコインだけが沈黙している。だが、その静けさがいつまで続くのかは、まだ誰にも分からない。

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