
ブロックチェーン・ドットコム、米SECにIPO申請を秘密裏に提出
仮想通貨サービス企業は、デジタル資産業界全体で企業が株式市場への上場を検討するなか、米国での新規株式公開(IPO)手続きを開始した。

仮想通貨サービス企業のブロックチェーン・ドットコムは、米国での新規株式公開(IPO)に向けて秘密裏に申請を行った。仮想通貨企業が株式市場に回帰するなか、同社は上場を目指す最新のデジタル資産関連企業となった。
同社は、クラスA普通株の募集に関連し、米証券取引委員会(SEC)にS-1登録届出書の草案を提出したと明らかにした。価格や株式数はまだ決定されていない。
木曜日の発表によると、今回のIPO計画は市場環境およびSECの審査を条件としている。秘密裏のS-1提出は、企業が財務情報や募集内容を公表する前にIPO手続きを開始し、規制当局からフィードバックを受けることを可能にする。
2011年創業のブロックチェーン・ドットコムは、9500万超のウォレット、4300万人超の認証済みユーザーを抱え、これまでに1兆1000億ドル超の仮想通貨取引を処理したとしている。同社は個人向けの取引・ウォレットサービスに加え、機関投資家向け商品も提供している。
今回の申請は、同社が今年進めてきた複数の事業拡大施策に続くものだ。アフリカ市場への本格進出に加え、ハイパーリキッド・プロトコルを通じ、自社管理型ウォレット経由で永久先物取引サービスを開始していた。
仮想通貨企業のIPO計画、市場環境で変動
過去1年間で複数の主要な仮想通貨企業が株式上場を模索してきたが、市場環境の変化に伴い、一部の計画には修正も生じている。
仮想通貨取引プラットフォームのバックパック・エクスチェンジは2月、将来的な米国IPOに向けて準備を進める方針を示した。同社の発行予定トークン「バックパック」は、上場前に段階的にアンロックされる設計になっているという。同社によると、一部のトークン保有者は最終的にステーキング済みトークンを企業株式へ交換できる可能性がある。
1月には、デジタル資産カストディ企業カッパーがIPOを検討していると報じられた。しかし今週の報道では、同社は現在、上場ではなく売却を模索しているとされる。
非公開の大手仮想通貨取引所であり、以前からIPO候補と目されてきたクラーケンも、この1年で上場計画が揺れ動いた。親会社ペイワードは2025年11月、米国IPOに向けて秘密裏に申請を行ったが、3月には仮想通貨市場の低迷を背景に計画を停止したと報じられた。
その後、クラーケン共同CEOのアルジュン・セティ氏は4月、同社が依然として上場を目指していると述べた。ただ、5月には同社で人員削減が実施されたことを受け、上場時期が2027年まで遅れる可能性があるとも報じられた。
仮想通貨企業が引き続き上場を検討、延期、あるいは中止するなか、ビットゴーは2026年1月、同年最大級の仮想通貨IPOの一つを実施した。公開価格は1株18ドルで、ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場時に約2億1300万ドルを調達し、企業価値は20億ドル超と評価された。
もっとも、グーグル・ファイナンスのデータによると、株価は仮想通貨市場全体の下落を受け、上場後から約57%下落し、足元では1株7.66ドル前後で推移している。

Source: Google Finance
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