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Felix Ng編集者Felix Ng監修編集者

イーサリアムを持つだけで儲かる時代? ビットマインが3カ月で67億円を稼いだ内幕

最新ニュース公開日2026年7月16日

ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは、イーサリアムのステーキングだけで四半期約67億円を稼ぎ出した。収益の98%を占める新たな収益モデルの全貌と、トム・リー氏が「ロビンフッド・チェーンは歴史を変える」と語る理由を追う。

暗号資産マイニング企業として知られてきたビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが、「ビットコイン採掘会社」から「イーサリアム運用会社」へと劇的な変貌を遂げている。

同社は直近四半期(2026年5月31日終了)に、イーサリアム(ETH)のステーキングおよびバリデーター事業だけで4,570万ドル(約67億2,000万円、1ドル=147円換算)の売上高を計上した。これは今年3月に機関投資家向けイーサリアム・ステーキング基盤「MAVAN」を立ち上げた効果が本格的に表れた格好だ。 

売上の98%がステーキング収入

同社が米証券取引委員会(SEC)へ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によると、ステーキング収入は全売上の98%を占めた

一方で、

  • ビットコイン自己採掘:62万4,000ドル(約9,200万円)
  • コンサルティング事業:16万8,000ドル(約2,500万円)

にとどまり、かつての主力だったマイニング事業は完全に脇役となっている。 

さらに同社は7月14日時点で、保有するETHの85%にあたる約490万ETHをステーキングしていることも明らかにした

「世界で最も多くETHをステーキングしている」

同社の会長を務めるトム・リー氏は、自社の規模を次のように強調した。

「ビットマインは世界で最も多くのETHをステーキングしている企業だ。MAVANと提携先によって全保有ETHのステーキングが完了すれば、年間のステーキング報酬は**2億8,400万ドル(約417億円)**に達すると見込んでいる」

もし現在の利回りが維持されれば、ビットマインは採掘設備を増設することなく、保有資産そのものから年間400億円超を生み出す計算になる。 

わずか1年で収益構造が激変

変化の大きさは前年との比較で一目瞭然だ。

2025年5月期の四半期売上高は**わずか200万ドル(約2億9,400万円)**で、その大半はマイニング機器のリース事業によるものだった。

それが今年は約23倍規模へ急拡大し、売上の中心も設備貸し出しからイーサリアム運用へ完全に置き換わった。 

豪州企業買収で誕生した「MAVAN」

今回の急成長を支えたのが、「MAVAN(Made in America VAlidator Network)」だ。

MAVANは、オーストラリアのノンカストディ型バリデーター企業「ピア・ツー・ホールディングス」を買収した後に構築された機関投資家向けステーキング基盤である。

当初はビットマイン自身のETH運用を目的としていたが、その後、

  • 機関投資家
  • カストディ事業者
  • イーサリアム・エコシステム企業

向けにもサービスを拡大。現在では外部顧客向けのバリデーター運営も収益源となっている。

トム・リー氏「ロビンフッド・チェーンは大成功」

トム・リー氏はさらに、新たに始動したロビンフッド・チェーンにも強い期待を示した。

同氏によれば、7月1日のローンチ以降、累計取引額はすでに**10億ドル(約1,470億円)**を突破したという。

リー氏は、

「ロビンフッド・チェーンは、すべての分散型取引所(DEX)を上回る取引量を記録している。これは基盤チェーンであるイーサリアムの実用性とプロダクト・マーケット・フィットを証明している」

と評価した。 

「27万人ではない、2700万人」がETHを使い始める

リー氏が特に注目するのは、ロビンフッドの巨大な利用者基盤だ。

ロビンフッド・チェーンではガス代がETH建てで支払われ、最終決済もイーサリアム上で行われる。

そのため、

「ロビンフッドの2,700万人のユーザーがETH建てで暗号資産手数料を支払っている。つまり一般ユーザーがETHを『お金』として認識し始めている」

とリー氏は語る。 

ビットマインの四半期決算は、「暗号資産企業=マイニング」という従来の常識が大きく変わりつつあることを示している。採掘機を並べてビットコインを掘る時代から、莫大なETHを保有・運用して安定収益を得る時代へ──。その流れを象徴する決算となった。

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