2026年第1四半期の仮想通貨デリバティブ取引において、バイナンスが引き続き首位を維持する一方、分散型取引所ハイパーリキッドが取引高ベースでトップ10に入り込んだ。
コイングラスのデータによれば、第1四半期におけるデリバティブ取引は18兆6000億ドルに達し、現物取引の1兆9400億ドルを大きく上回った。
コイングラスのアナリストは、取引活動は堅調だったものの、流動性と資本はさらに上位プレイヤーへ集中したと指摘した。「第1四半期は熱狂ではなく、回復、集中、そして市場構造の変化が特徴だった」と分析している。
データは、分散型取引所が台頭しつつある中でも、少数の取引所がデリバティブ市場を支配している構図を示している。
バイナンス、デリバティブで圧倒的存在感
バイナンスは2026年第1四半期に約4兆9000億ドルのデリバティブ取引を処理し、上位10取引所の中で約35%のシェアを占めた。2025年には、総額85兆7000億ドルのデリバティブ取引のうち約29%を占めていた。
バイナンスは現物市場でも優位性を維持しており、第1四半期の取引高は約6400億ドルで、上位10取引所の約34%を占めた。

バイナンスの高シェアは、2025年10月10日の大規模清算イベントを巡る論争があったにもかかわらず維持されている。OKXの創業者兼CEOであるスター・シュー氏らは、同イベントにおけるバイナンスの関与を指摘した。
これに対しバイナンスは、暴落の主因はマクロ経済要因やマーケットメイカーのリスク管理、ネットワーク混雑にあると繰り返し否定している。
ハイパーリキッド、分散型取引所として躍進
分散型の永久先物取引所であるハイパーリキッドは、ローンチから約3年でデリバティブ取引所トップ10に初めてランクインした。
同プラットフォームは四半期で約4927億ドルの取引量を記録し、バイナンス、OKX、バイビット、ゲート、ビットゲット、BingX、LBank、WhiteBIT、コインベースといった主要取引所に並んだ。
この成果は、過去数四半期にわたる継続的な成長の結果である。コイングラスの2025年レポートでは、ハイパーリキッドが永久先物DEX市場で最大70%のシェアを占めた時期もあったとされる。
2025年には、永久先物DEXの取引量が前年比でほぼ3倍に拡大し、主要デリバティブ取引所全体の最大90%を占めるまで成長した。

