
ビットコイン7月相場がヤバい 過去データは上昇示唆、だが暴落リスクも残る
ビットコインは過去の7月相場で上昇しやすく、ショート勢の賭けも大きく積み上がっている。こうした材料は7万5000ドル(約1213万円)への反騰を示唆するが、重要なサポートを割り込んだままなら、5万5000ドル(約890万円)まで沈むリスクもなお消えていない。

ビットコイン(BTC)が、2022年半ば以来となる最悪級の月間下落に見舞われようとしている。6月のBTCは約18.5%安。市場が強く意識する6万ドル(約971万円)の節目を守れるかどうか、瀬戸際の攻防が続いている。

BTC/USD monthly chart. Source: TradingView
では、この下落の勢いは7月も続くのか。それとも、ビットコインは反転上昇の準備に入っているのか。
ビットコイン、7月に7万5000ドル到達も
アナリストのフレー氏は、7月がビットコインにとって「強気の月」になる可能性があるとみている。同氏は来月、BTC価格が7万5000ドル(約1213万円)に向けて上昇すると予想した。
この強気シナリオの根拠となっているのが、バイナンスのBTC/USDT清算ヒートマップだ。そこには、現在価格より上の水準にショート清算ラインが大量に積み上がっている様子が示されている。
月次チャート上で最も目立つ流動性の塊は、6万7645ドル(約1094万円)付近にある。この水準では、約2億4739万ドル(約400億円)の清算レバレッジ、累計では約22億6000万ドル(約3656億円)のショート清算レバレッジが確認されている。

Binance BTC/USDT liquidation heatmap (1 month). Source: CoinGlass
初心者向けに言えば、こうした流動性の集中地帯はしばしば「マグネットゾーン」と呼ばれる。レバレッジをかけたポジションが同じ価格帯に密集すると、清算による強制的な買い戻しや売り圧力が発生し、市場価格がその水準に引き寄せられることがあるためだ。
今回の場合、大きな流動性は、現在のビットコイン価格である6万ドル(約971万円)近辺より上にある。
もしBTCが反発し、6万7600ドル(約1093万円)付近まで上昇すれば、ショート勢はポジションの手仕舞いを迫られる可能性がある。ショートを閉じるにはビットコインを買い戻す必要があるため、それが新たな上昇圧力となり、ショートスクイーズを引き起こす展開もあり得る。
フレー氏は土曜日の投稿で、こう述べた。
「BTCはひとまず6万ドルで底を打つと思う。さらに下を試す可能性が出る前に、上方向では7万5000ドルを狙う展開だ」
BTCは7月に平均7.6%上昇
ビットコインの過去の月間リターンも、フレー氏の7月強気論を後押ししている。
アナリストのCGTトレーダー氏が取り上げたコイングラスのデータによれば、BTCは7月に平均7.6%上昇してきた。これは、平均リターンがマイナス1.40%となっている弱い6月の後に訪れる、比較的強い月の一つである。

Bitcoin monthly returns tracking the July performance in since 2013. Source: CoinGlass/CGT_Trader
この傾向は、弱気相場の年でさえ見られた。
たとえば2018年7月、ビットコインは20.96%上昇した。2022年7月も16.8%上昇している。より最近では、2024年7月に2.95%、2025年7月に8.13%上昇しており、再び「緑の月」になるとの見方を補強している。
別の米中間選挙年の季節性チャートでも、ビットコインは7月に平均10.3%上昇している。これは同種の年における月間リターンとして最も強い数字だ。

Bitcoin performance by month during US mid-term election years. Source: More Crypto Online
一方で6月は平均17%の下落となっており、売られ過ぎ後の平均回帰的な反発が起きる余地も示唆している。
現在のビットコイン価格を6万ドル(約971万円)近辺とすると、過去の7月平均リターンである7.6%を当てはめた場合、価格はおよそ6万4500ドル(約1043万円)まで上昇する計算になる。より強い米中間選挙年の平均10.3%を当てはめれば、6万6100ドル(約1069万円)付近が視野に入る。
さらに、2018年や2022年の弱気相場下で見られた7月反発が再現されれば、BTCは7万ドル(約1132万円)から7万2500ドル(約1173万円)のレンジに到達する可能性がある。2020年型の7月ラリーが起きれば、フレー氏が掲げる7万5000ドル(約1213万円)目標も現実味を帯びてくる。
200日移動平均割れで、下落継続リスクも
ただし、楽観論一色というわけではない。ビットコインは現在、6万2445ドル(約1010万円)付近にある200日単純移動平均線を下回って推移しており、7月にさらに下落するリスクも高まっている。

BTC/USD weekly chart. Source: TradingView
2022年の弱気相場でも、こうした長期移動平均線のサポートを失った後、BTCは底値を形成するまでさらに下落を続けた。
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ビットコインのベアフラッグ下抜けは、BTCが速やかに200日移動平均線を回復しない限り、7月に5万5000ドル(約890万円)へ下落する可能性を高めている。

BTC/USD daily chart. Source: TradingView
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