
ビットコインに暴落警報、5万4000ドル説が浮上 アジアのテック株売りでBTCは11日ぶり安値
アジア市場が最大10%下落し、BTC価格が約2週間ぶりに6万2000ドル(約1001万円)を割り込むなか、ビットコイン分析では「新安値」への警戒感が強まっている。

ビットコイン(BTC)は火曜日、アジア株式市場でテック株売りが広がるなか、約2週間ぶりの安値に迫った。
韓国株10%下落、BTCは6万2000ドルを割り込む
トレーディングビューのデータによれば、BTC/USDは一時6万1860ドル(約999万円)まで下落した。これは6月11日以来の安値水準である。記事配信元であるトレーディングビュー掲載版でも、BTCが6万2000ドルを下回り、約2週間ぶり安値をつけたと報じられている。

BTC/USD four-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
投資家心理に冷や水を浴びせたのはアジア市場だった。主要テック株に一斉に売りが広がり、株価指数全体を大きく押し下げた。
執筆時点で、韓国総合株価指数は10%安。日本の日経平均株価も4%近く下落した。

Korea Composite Stock Price Index one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
それまで韓国と台湾には目立った資金流入が続いていた。マーケット情報を発信するザ・コベイシ・レターは、両市場への資金流入を「前例のない水準」と表現していた。
同レターは月曜日、Xへの投稿で次のように指摘している指摘している。
「台湾への株式ファンド流入額は、2024年1月以降で運用資産残高(AUM)のプラス155%に達しており、世界市場のなかで最大となっている。韓国も同期間でプラス150%とこれに続き、2026年に入ってからは3倍になっている」
さらにこう続けた。
「両市場とも、他のどの市場と比べても少なくとも500%以上高い水準で推移している」

Stock-market inflow comparison. Source: The Kobeissi Letter/X
だが、その熱狂は一転した。ビットコイン価格もこのボラティリティに敏感に反応し、前日に6万5500ドル(約1057万円)突破を試みたものの、失敗に終わった。
トレーダーのレナート・スナイダー氏はXでこう反応した。
「BTCは6万5000ドルの流動性を取りにいって、そのまま崩れた」
スナイダー氏は、ロングで入るなら現在は6万ドル(約969万円)近辺だとしつつ、次に「新安値」が出るのを待っていると示唆した。

BTC/USDT four-hour chart. Source: Lennaert Snyder/X
分析アカウントのクリプトレビューイングも、ビットコインの足元の形状について弱気にみている。
「BTCは弱気フラッグの中に閉じ込められている」
そして、こう警鐘を鳴らした。
「6万4000ドルを下回って引ければ、ビットコインは今後数日で5万4000ドル(約872万円)に向かう可能性がある」

BTC/USDT four-hour chart. Source: CryptoReviewing/X
ビットコイン・オプション市場は「ボラティリティ上昇」を信じ切れず
仮にそこまで下落すれば、ここ1カ月ほど続いてきた横ばい相場は大きく揺さぶられることになる。
関連記事では、米ドル高が2025年5月以来の水準に達したことも、今週のビットコイン相場を見る上での注目材料として挙げられている。
トレーディング会社QCPキャピタルは最新の「マーケッツ・カラー」分析で、この低ボラティリティ相場がオプション市場に疲労感をもたらしていると指摘した。
「今週は波乱含みの週になりつつあるにもかかわらず、暗号資産のボラティリティはほとんど反応しておらず、全体として大きな変化は見られない」
同社はさらに、レンジ相場の長期化が市場参加者の見方を鈍らせていると分析する。
「およそ1カ月にわたってレンジ内での値動きが続いたことで、オプション市場は、単一の材料だけでBTCが現在のレンジを明確に抜け出すとは確信していないようだ」

Bitcoin options volume by expiry date (screenshot). Source: CoinGlass
QCPはまた、金曜日に予定されている四半期末のオプション満期を前に、「季節性」が市場参加者の行動に影響している可能性にも言及した。
「暗号資産のインプライド・ボラティリティは、歴史的に見て、主要な四半期末の満期通過後に低下する傾向がある。オプションの売り手が資金を再配置するためだ」
要するに、ビットコイン市場はいま、上にも下にも決め手を欠いたまま、じわじわと神経戦に入っている。
だがアジア株の急落が示したように、外部市場の火種ひとつで、6万ドル台前半の均衡はあっさり崩れる可能性がある。

