
ストラテジー、今週はビットコイン購入見送り 優先株STRCを270億円分買い戻し
マイケル・セイラー氏率いるストラテジーは、毎週恒例となっていたビットコイン購入を見送り、代わりに優先株STRCを1億7630万ドル(約270億円)分買い戻した。ビットコイン保有量は84万5050BTCで変わらず、同社の資本政策に市場の視線が集まっている。

マイケル・セイラー氏率いるストラテジーが、今週はビットコインを買わなかった。
企業として世界最大のビットコイン保有企業である同社は、毎週のように続けてきたビットコイン取得を一旦見送り、代わりに優先株「STRC」の買い戻しに資金を振り向けた。
米証券取引委員会(SEC)に火曜日提出された書類によれば、ストラテジーは8月31日から9月7日までの間に、STRC株180万株を総額1億7630万ドル(約270億円)で買い戻した。
同社はあわせて、「デジタル・クレジット証券買い戻しプログラム」の規模を20億ドル(約3070億円)へと倍増させた。新たなビットコイン購入がなかったため、ストラテジーの保有量は84万5050BTCのままだ。取得総額は636億ドル(約9兆7600億円)、平均取得価格は1BTCあたり7万5412ドル(約1158万円)となっている。
ストラテジーは先週、6月中旬以来となるビットコイン購入に踏み切っていた。購入額は3億7000万ドル(約568億円)だった。
火曜日のプレマーケット取引で、STRCの株価はおおむね横ばいだった。価格は97.70ドルで、想定額面である100ドルを2.3%下回る水準だ。一方、ナスダックに上場する同社の普通株「MSTR」は、直近で3%超下落していた。ヤフー・ファイナンスのデータで確認できる。
STRCは、ストラテジーがビットコイン買い増しの原資を調達するための主要な手段のひとつだ。しかし、STRCが額面を下回って取引される状況では、同社がSTRCの売却を通じて資金を調達する余地は狭まる。場合によっては、配当率をさらに引き上げざるを得なくなる可能性もある。
ストラテジーは6月29日、ビットコインのエクスポージャーを維持しながら資本政策を運営するための資本フレームワークを発表していた。この枠組みでは、配当支払いの原資としてビットコイン売却を認めている。また同社は、STRC優先株の年間配当率を12%へ引き上げていた。
ストラテジーが止まる一方、ストライブは買い増し
ストラテジーが先週ビットコイン購入を見送るなか、他のビットコイン財務戦略企業は逆に動いた。
企業のビットコイン保有量で第5位につけるストライブは、1375BTCを1億900万ドル(約167億円)で取得した。平均取得価格は1BTCあたり7万9281ドル(約1217万円)だ。これにより、同社の保有量は2万4531BTCとなった。マット・コールCEOが月曜日に明らかにした。
火曜日の市場開始前、ナスダック上場の同社株「ASST」は2.5%超下落していた。ただし、同株は過去1カ月で2倍以上に上昇している。
フランス上場のビットコイン財務企業キャピタルBも月曜日、2500万ドル(約38億円)相当のビットコイン取得を発表した。同社にとっては、ほぼ1年ぶりの大型購入となる。この買い増しにより、上場企業のビットコイン保有ランキングで、キャピタルBはH100グループを上回った。

