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Robert Lakin編集者Bryan O'Shea監修編集者

ビットコイン帝王セイラーの"打ち出の小槌"がガタガタ! ストラテジー優先株STRC、8月配当「12%据え置き」の残酷すぎる裏事情

最新ニュース公開日2026年8月4日

「あなたの収入を"引き伸ばす"」——甘い言葉で個人投資家を誘い込んだマイケル・セイラー。だが看板商品の優先株STRCは、額面100ドル(約1万5600円)を大きく下回ったまま7月を終えた。年8.22億ドル(約1兆2823億円)の巨額赤字を抱えるビットコイン企業に、いま何が起きているのか。数字が語る"不都合な真実"を追った。

暗号資産界の"帝王"マイケル・セイラーの牙城に、静かな異変が起きている。

セイラー率いるストラテジー社の優先株「STRC」——。同社が鳴り物入りで売り出したこの銘柄が、7月を額面100ドル(約1万5600円)を大きく割り込んだ水準で終えたのだ。そして投資家たちに告げられたのは、8月の配当は「引き上げなし」、年12%のまま据え置きという、なんとも味気ない知らせだった。

執行会長のセイラー本人が、この報せを土曜日のツイートで淡々と伝えた 。相変わらずSTRCを「あなたの収入を引き伸ばす(stretch your income)」手段だと売り込むことは忘れない。ちなみに8月は、6月に株主承認を経て月2回払いに切り替わって以降、2度目の"半月払い"月となる。

STRC shares continued to trade significantly below their $100 par value in July.
Source: TradingView

金曜日の終値は89.46ドル(約1万3956円)。月間では5.42%上昇したものの、そもそもこの月は6月の株価不振を受けて配当を50ベーシスポイント引き上げ、12%に乗せたところからのスタートだった。しかも金曜のナスダック市場での出来高は、日々の平均のわずか3分の2ほど。投資家の熱狂は、どこへ消えたのか。

「99〜100ドルで取引されることが目標」——だが、いつ?

金曜日、ストラテジーCEOのフォン・レーは、経営陣の「企業目標はSTRCが時間をかけて99〜100ドル(約1万5444〜1万5600円)で取引されること」だと改めて強調した。だが、それがいつ実現するのかについては、一切言及しなかった。この"時間をかけて"という便利な言葉に、投資家は何度肩透かしを食らってきたことか。

優先株の配当を守るための"軍資金"

一方でセイラーは、日曜日にもSNSに姿を現し、ビットコイン保有に関する何らかの発表がある可能性をチラつかせてみせた。「ビットコイン・ドライブ、始動」——彼のX投稿にはそう書かれていた。週の頭にセイラートラッカー・ドットコムから自社のビットコイン購入チャートを投稿するという、おなじみのパターンである。

だが、その裏では厳しい現実が横たわる。先週、ストラテジーは第2四半期に82.2億ドル(約1兆2823億円)もの純損失を計上したと発表した。主因は、四半期中の暗号資産価格下落によるビットコイン保有分の83.2億ドル(約1兆2979億円)にのぼる未実現損失だ。

このビットコイン企業は、BTC収益化プログラムの立ち上げを受けて、優先株の配当を支えるために37.5億ドル(約5850億円)の現金準備を積み上げたと説明している。

同社によれば、この37.5億ドルのドル建て準備金は、優先株配当と利息支払いの2年分以上をまかなえる規模だという。さらにストラテジーは最近、STRC優先株2500万ドル(約39億円)分を額面割れの価格で買い戻しており、株価が100ドルを下回っている間は買い増しを続ける意向を示している。

「あなたの収入を引き伸ばす」——その甘言の先に待つのは、はたして果実か、それとも……。セイラーの"ビットコイン賭博"の行方から、目が離せない。

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