予測市場プラットフォームのポリマーケット(Polymarket)において、2026年アカデミー賞の「主演男優賞」の最有力候補として、俳優のマイケル・B・ジョーダン氏がティモシー・シャラメ氏を追い抜いた。ジョーダン氏の当選確率は3月1日から4倍以上に上昇している。
先週、映画『シナーズ』のスターであるジョーダン氏は、かつてSAG賞(全米映画俳優組合賞)として知られていた「アクター・アワード」で最優秀男優賞を受賞した。
アカデミー賞を1週間後に控え、ポリマーケットのトレーダーはジョーダン氏の受賞確率を約47%と予想している。僅差の2位はシャラメ氏で45%、以下レオナルド・ディカプリオ氏が5%、ヴァグネル・モウラ氏が4%、イーサン・ホーク氏はわずか1%となっている。土曜日まではシャラメ氏が首位を維持していた。
ジョーダン氏は、2025年公開のヴァンパイア・ホラー映画『シナーズ』で双子の兄弟スモーク・ムーアとスタック・ムーアを演じ、オスカーにノミネートされた。一方、シャラメ氏は卓球選手を描いたフィクションドラマ映画『マーティ・シュプリーム(Marty Supreme)』の役でノミネートされている。

映画芸術科学アカデミーの授賞式は3月15日に放送される予定だ。ポリマーケットにおけるオスカー主演男優賞の予測市場は、本稿執筆時点で560万ドル(約8億4000万円)以上の取引高を記録している。
予測市場プラットフォームは2024年の米大統領選挙で注目を集め、その後も勢いを増している。仮想通貨取引所が予測市場を自社プラットフォームに統合しているほか、伝統的な金融機関も予測市場型の製品を視野に入れている。
ポリマーケット、年内の米国内アプリ展開を計画も規制の壁
ポリマーケットは2025年12月、ウェイティングリストに登録された一部の米国ユーザー向けにアプリを公開した。2026年後半には、米国の規制に準拠したプラットフォームの本格的な展開を予定している。
しかし、予測市場プラットフォームは依然として米国の州レベルの規制当局からの監視に直面している。一部の規制当局は、イベント契約(予測市場の取引)を規制する権限は州にあると主張している。
2026年2月、ポリマーケットはマサチューセッツ州を提訴した。州レベルのギャンブル規制当局には予測市場を規制する権限はなく、その権限は連邦政府の商品先物取引委員会(CFTC)のみに属すると主張している。

この訴訟は、予測市場が連邦レベルのみで規制されるのか、それとも連邦と州の当局間で監督権限が共有されるのかについて、法的な先例となる可能性がある。
また、ポリマーケットとカルシ(Kalshi)はネバダ州でも規制上の監視を強められている。連邦判事が、商品取引法(CEA)やCFTCは州当局による予測市場の監督を妨げるものではないとの判断を下し、両社の主張を退けたためだ。
報道によると、両プラットフォームは新たな資金調達ラウンドを検討しており、それぞれの企業価値は直近の評価額の約2倍となる約200億ドルに達する可能性がある。
ウォール・ストリート・ジャーナルが金曜日に報じたところによれば、両社は高い評価額での新規資金調達について潜在的な投資家と予備的な協議を行っている。ただし、交渉は初期段階にあり、合意に至らない場合や目標とする評価額を確保できない可能性もあるという。

