仮想通貨市場の上昇とともに、中央集権型取引所へのビットコイン流入が急増し、売り圧力の兆候となる可能性があるとアナリストが警告している。
クリプトクオントのリサーチ責任者フリオ・モレノ氏によれば、3月16日の1時間あたりの取引所流入が6100BTCに達し、2月20日以来の高水準となった。
また同氏は、大口流入の割合が全体の63%に達し、2025年10月中旬以来の最高水準となったと付け加えた。
こうした動きは、ビットコインが今月これまでに約12%上昇し、3月17日に約7万6000ドルの6週間ぶり高値を付けた中で起きている。
トレーダーは売却やステーブルコインへの交換を目的として、ビットコインを取引所へ送ることが多い。
モレノ氏は「歴史的に見て、取引所への大口入金の急増は売り圧力の増加と関連している」と指摘した。

FRB、年内利下げ見送りの可能性も
こうした取引所流入の増加は、水曜日に予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)の会合および金利決定の直前に発生しており、仮想通貨市場のセンチメントにも影響を与える可能性がある。
もっとも市場では、今月の金利に変更はないとの見方が織り込まれており、CME先物では据え置きの確率が98.9%、利上げの確率は1.1%にとどまっている。
またAP通信は水曜日、米国とイランの戦争激化やインフレ懸念の高まりを背景に、FRBが年内の利下げを見送る可能性もあると報じた。
7万5000ドル付近にオンチェーン上の抵抗帯
モレノ氏は、ビットコインがさらに上昇した場合、まず7万5000ドル付近で抵抗に直面する可能性があるとも指摘した。
「この水準はトレーダーのオンチェーン実現価格の下限帯にあたり、弱気市場では歴史的に価格の抵抗として機能してきた」
TradingViewによると、過去24時間でコインベース上では3度にわたり7万5000ドルに迫ったものの、いずれもその水準で上値を抑えられた。
なお、アクティブトレーダーの平均損益分岐点を示す実現価格は現在約8万4700ドル付近にあり、2025年10月および2026年1月にも抵抗として機能していた。

