ビットコイン(BTC)が100万ドルに到達するには、現在は金が主導している世界の「価値保存」市場の6分の1を獲得するだけで十分だと、ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏が主張している。
ホーガン氏は火曜日のブログ投稿で、多くの人がこの大胆な予測を否定する理由として、ビットコインが金の現在の市場価値の50%に食い込む必要があると考えている点を挙げた。
しかしホーガン氏は、多くの人が犯している「誤り」は、金やより広い「価値保存」市場自体の成長を無視していることだと指摘する。
金の時価総額は2004年以降、年間約13%のペースで拡大しており、約2.5兆ドルから現在は約38兆ドルに増加している。背景には「政府債務への懸念の高まり、地政学的不確実性、緩和的な金融政策など」があるという。
「この成長率が続けば、世界の『価値保存』市場は10年後に約121兆ドル規模になる。その場合、ビットコインは市場の17%を獲得するだけで1枚100万ドルに達する」

ホーガン氏は、上場投資信託(ETF)、政府系ファンド、ポートフォリオ配分の拡大といった機関投資家の参入が潜在的な推進力になる可能性を挙げた。
同氏は「まだ道のりは長い。しかしこうした潮流を考えれば、10年で価値保存市場の6分の1を獲得するというシナリオは極端とは言えない」と述べた。
さらに次のように付け加えた。
「私の見方では、価値保存市場がこれまでと同様に成長し、ビットコインがこれまでと同様に市場シェアを拡大するという基本シナリオを前提にすると、現在よりはるかに高い価格に到達する計算になる」
ビットコインと金の値動きの乖離
ただし、ホーガン氏の「ビットコイン100万ドル」仮説は、ビットコインが金に近い値動きを続けることを前提としている。しかしここ数カ月の市場では、ビットコインは金と同じ動きをしていない。
金価格は1月下旬に1オンス5327ドルの過去最高値を付け、現在もその水準から約2.2%下の位置にある。一方、ビットコインは10月のピークから約44%下落した水準で取引されている。
著名投資家のレイ・ダリオ氏は3月初め、ビットコインを長期的な価値保存資産や安全資産として評価することに警鐘を鳴らし、金の方が優れているとの見方を示した。
同氏は中央銀行がビットコインを購入していない点を指摘し、ビットコインはむしろテック株のような値動きをしていると主張した。
NYDIGのリサーチ責任者グレッグ・チポラロ氏も3月6日、ビットコインは「現在、マクロヘッジ、国家リスクヘッジ、実質金利やインフレのヘッジ取引の対象として価格付けされていないように見える」と述べた。
「この状況は、ビットコインが『デジタルゴールド』と呼ばれているにもかかわらず、実際には金のように振る舞わないことへの市場のフラストレーションを説明するものだ」
