暗号資産ソラナ(SOL)の先物市場で、投資家のリスク回避姿勢が強まっている。5月に入り、主要取引所全体のSOL先物の未決済建玉は大きく減少した。建玉は5月11日の27億5000万ドル、約4383億円から、28日時点で19億ドル、約3028億円まで低下。減少率は約30%に達した。
一方、資金調達率はほぼ中立圏で推移している。ロング、ショートのどちらかに極端に傾いているわけではないものの、価格が80ドル、約1万2749円近辺まで下落するなか、投資家心理の弱さが意識されている。市場では年初来安値に近い68ドル、約1万837円を再び試す展開も視野に入る。

SOL price, aggregated open interest, and funding rate. Source: velo chart
現物需要は下支え、先物市場は売り優勢
先物市場では売り圧力が強まっている。ステーブルコイン建て先物の累積出来高デルタ(CVD)は、年初来低水準となるマイナス130億ドル、約2兆717億円まで低下した。CVDは買い手と売り手のどちらが市場を主導しているかを示す指標で、今回の低下は5月を通じて先物市場で売りが優勢だったことを示す。

BTC price, aggregated spot and futures CVD. Source: Coinalyze
もっとも、現物市場の動きは相対的に底堅い。現物CVDは3月以降、3億5000万ドル、約558億円まで改善しており、デリバティブ市場でのポジション調整が進む一方、現物取引所では買い手が供給を吸収している構図がうかがえる。
SOLの現物ETFにも資金流入が続いている。5月の月間純流入額は1億1300万ドル、約180億円となり、2026年で最大の月間流入額となった。先物市場でレバレッジを落とす動きと、現物市場での買い増しが併存しており、パニック的な売りというより、投機的なリスク選好の後退とみる向きがある。

Spot SOL ETF netflows. Source: SoSoValue
80ドル割れなら68ドルが焦点に
テクニカル面では、SOLは80〜95ドル、約1万2749〜1万5140円のレンジ内で推移している。第1四半期に42%下落した後、この価格帯でのもみ合いが続いてきたが、上値抵抗線付近で再び押し戻され、足元ではレンジ下限の80ドル近辺に戻っている。

SOL/USD, one-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView
80ドルを明確に下回れば、年初来安値に近い68ドルが次の焦点となる。清算ヒートマップでは、この水準付近に8億ドル超、約1275億円のロングのレバレッジポジションが集中しているとされ、下落圧力が強まった場合には流動性の集まりやすい価格帯として意識される。
暗号資産トレーダーの間でも、SOLのチャートは大型銘柄のなかで相対的に弱いとの見方が出ている。ある市場関係者は、SOLが昨年10月以降、下落基調にあると指摘。足元の80ドルを下回ると、強い支持線に乏しいとの見方を示した。別の暗号資産コメンテーターも67ドル、約1万677円付近での買い指値に言及しており、年初来安値およびレバレッジ清算が集中する水準とほぼ重なる。

SOL liquidation map. Source: CoinGlass
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