
ビットコイン投資家「含み益」ついに復活!だが「強気相場が来た」と浮かれる奴はカモになる……オンチェーンが暴く"60%の壁"と長期勢の「含み損地獄」
ビットコイン(BTC)保有者の6割弱がようやく「含み益」に返り咲いた。だが、オンチェーン分析の第一人者クリプトクオントは冷徹に言い放つ——「新たな強気相場と断じるのは、まだ早い」。過去の弱気相場の"底"を知り尽くしたデータが示す、投資家が絶対に見落としてはならない「二つの条件」とは。

ビットコイン(BTC)の投資家たちが、ようやく総じて「含み益」の側に戻ってきた。だが——喜ぶのはまだ早い。オンチェーンデータは、新たな強気相場の到来を認めるには時期尚早だと、冷たく告げているのだ。
押さえておくべきポイントはこうだ。
ビットコインの「利益が乗った供給量」は改善しつつある。だが、その流れが本物かどうか、市場回復を宣言する前に"腰の強さ"を証明しなければならない——そう釘を刺すのは、分析プラットフォームのクリプトクオントである。
含み益にある供給量は、いまや60%に迫る勢いだ。1カ月前、2026年の安値だった46%付近から一気に駆け上がってきた。
一方で、長期保有者(=長期勢)のオンチェーン上の「含み損」は依然として根強く残っている。強気の回復シナリオに立ちはだかる、無視できない"影"である。
ビットコインの利益指標、"二度目のダマシ上げ"の危険
オンチェーン分析プラットフォーム、クリプトクオントによれば、ビットコインの「含み益にある供給量」は7月に入って50%の大台を回復した。

Bitcoin supply in profit. Source: CryptoQuant
同社の寄稿者、ザチェスオンチェーン氏はこう総括する。「ビットコインの『含み益にある供給量(%)』——すなわち取得価格を上回る価値を持つビットコインの割合は、6月30日の2026年安値46.2%から、7月22日時点で57.5%まで上昇した」

Bitcoin supply in profit data (screenshot). Source: CryptoQuant
BTC供給量のおよそ6割が含み益に転じたことで、長期保有者(LTH=長期勢)の「SOPR」もまた改善に向かっている。
ここで用語を整理しておこう。長期勢とは、保有するビットコインを最低6カ月間動かさずに眠らせている主体を指す。そしてSOPR(使用済みアウトプット利益率)とは、長期勢のコインが前回動いたときの価格に対し、より高い価格でオンチェーン上を移動している割合を測る指標だ。数値が1を上回れば、コインの大半が利益を乗せて動いていることを意味し、逆に1を下回れば、長期勢が損失覚悟でコインを手放している——つまり"投げ売り(降参)"の兆候かもしれない、というわけである。
ザチェスオンチェーン氏が指摘するのは、過去の弱気相場が終わったのは、含み益の供給量とLTH-SOPRの"二つの条件"がそろったときだけだ、という事実だ。
その条件とはこうだ。LTH-SOPRの30日単純移動平均(SMA)が、何週間にもわたって1を割り込むことなく1超を維持すること。そして、含み益にある供給量の合計が64%を超えること——。
「今サイクルではすでに一度、失敗に終わった試みがあった。4月28日から6月1日にかけて、LTH-SOPRの平均は35日間1.0超を保ち、含み益の供給量は67%に達した。だが、両方とも失速して転げ落ちたのだ」とザチェスオンチェーン氏は振り返る。
そしてそれ以来、LTH-SOPRの30日SMAは、実に50日超にわたって1を下回ったままなのである。

Bitcoin LTH-SOPR chart with 30-day SMA. Source: CryptoQuant
ビットコイン投資の回復は、なお"綱渡り"
コインテレグラフが以前報じたとおり、ビットコインの「含み損にある供給量」は6月に50%の大台を超えた。これは歴史的に見て、弱気相場の"大底"に先行してきた節目である。
関連記事:次の暗号資産強気相場では、ハイパーリキッドとロビンフッドがビットコインを"押し上げる"——ビットワイズ幹部
ここでもまた、データは過去の弱気相場との"相似形"をあぶり出す。かつても、この「損失50%」の節目が、BTC価格サイクルの底打ちへ向けた"最終カウントダウン"の号砲となってきたのだ。
一方で、需要のほうは判断の分かれるところだ。現物市場の関心が弱含む一方で、機関投資家によるBTC配分は反発——明暗が入り混じった構図となっている。

