
ビットコイン需要が4カ月ぶり低水準 保ち合い長期化の可能性も
ビットコイン(BTC)の需要がここ数日で急減している。価格が8万ドル超の上値抵抗帯に直面したことを受け、アナリストらは主要サポートを維持できない状況が長期的な保ち合いにつながる可能性を指摘している。

ビットコイン(BTC)の需要がここ数日で急減している。価格が8万ドル超の上値抵抗帯に直面したことを受け、アナリストらは主要サポートを維持できない状況が長期的な保ち合いにつながる可能性を指摘している。
ビットコイン需要、4カ月ぶり低水準に
地政学的リスクやマクロ経済の不透明感を背景に、トレーダーや投資家がリスク回避姿勢を強める中、ビットコインの推定需要は1月中旬以来の最低水準まで低下した。
カプリオール・インベストメンツの「ビットコイン推定需要」指標によれば、ビットコイン需要は2025年12月22日以降マイナス圏にあり、2月下旬に一時改善したものの、木曜日にはマイナス3138BTCまで急低下した。

BTC推定需要. Source: Capriole Investments
クリプトクアントは最新の週次レポートで、「ビットコイン全体の需要は純減少局面へ転じた」と指摘した。
さらに、「現物市場の見かけ需要は、ここ数週間よりもやや速いペースで縮小している」と述べた。
現物市場の活動もここ数週間で弱含んでいる。
グラスノードは最新のレポートで、全取引所を対象とした累積出来高デルタ(CVD)が「7万ドル台後半への最近の下落局面でも依然としてマイナス圏にある」と説明した。
同社は、「ビットコインの構造的な強さは比較的維持されているものの、最新の現物ポジショニングデータは、広範な現物買い集積がまだ戻っていないことを示している」と付け加えた。

ビットコイン現物CVD Source: Glassnode
一方、米国の現物ビットコインETFも純売り手へ転じた。ETF保有量の30日変化率は約3カ月ぶりの低水準まで落ち込んでいる。
グラスノードは、「現在のレンジ高値付近では、現物需要が以前ほど積極的ではなくなっている」と分析した。

米国ETFの運用資産残高(AUM) Source: Glassnode
クリプトクアントは、現物需要とETFフローが同時に悪化している点について、「歴史的には安定した保ち合いよりも、価格下落再開と一致するケースが多い」と結論づけた。
ビットコイン価格、重要な分岐点に
ビットコインは6万ドルの大底から38%上昇し、8万2800ドルまで回復した。この上昇によって、「真の市場平均」である7万8300ドルを上回った。
真の市場平均とは、実際に取引されているビットコイン供給量の平均取得価格を追跡する価格モデルだ。グラスノードによれば、この水準は歴史的に強気市場と弱気市場を分ける境界線として機能してきた。
同社は、この水準を回復したことについて「構造転換に必要な条件ではあるが、それだけでは不十分だ」と説明した。
さらに、「通常、強気市場入り前には、このモデル付近で数週間から数カ月にわたる持続的な保ち合いが必要となる」と述べた。
実際、ビットコイン価格は2021年3月から10月にかけて、6カ月以上にわたり真の市場平均付近で保ち合いを続けた後、2024年3月につけた過去最高値7万4000ドルへ向けて174%の上昇を記録した。

ビットコインリスク指標 Source: Glassnode
グラスノードは、「現在水準からさらに深い調整が発生した場合、直近の上昇は進行中の弱気市場における局地的天井として再解釈されることになる」と指摘した。
この構造は過去サイクルでも繰り返し発生しており、「価格が持続的な上昇継続を示すまでは、依然としてこちらのシナリオの方が確率が高い」と述べた。
他のアナリストも、モメンタム低下、個人投資家活動の鈍化、先物市場での積極的な売り、テクニカル構造の悪化など、ビットコイン市場の弱さを指摘している。これにより、BTC価格は今後数週間で6万5000ドルまで下落するリスクがあるとの見方も出ている。
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