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William SubergライターRay Salmond監修編集者

ビットコイン6万ドル割れの衝撃 ハイテク株暴落が突きつけた「暗号資産バブル崩壊」の現実

マーケット公開日2026年6月29日

アジア株式市場でハイテク株主導の売りが再び広がるなか、ビットコインの上値は重いままだ。6万ドル、約970万円の節目は、下値を支える防波堤から、今度は上値を阻む壁へと変わりつつある。

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ビットコイン(BTC)は金曜日、世界的な市場の動揺が続くなか、6万ドル、日本円にして約970万円の大台を奪い返せずにもがいている。

ビットコイン、6万ドルが「支持線」から「抵抗線」へ転じるリスク

トレーディングビューのデータによれば、これまで下値を支えてきた6万ドルの水準が、今度は強気派の前に立ちはだかる壁になりつつある。ビットコインが日足終値で6万ドルを下回ったのは、2024年9月以来のことだ。

アジア株式市場では、この日も下落が止まらなかった。韓国市場では新たに8%の急落を受け、サーキットブレーカーが発動する事態となった。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

一方、米国株は火曜日と同様、アジア市場の混乱がそのまま波及する展開は避けた。執筆時点では、S&P500とダウ平均はいずれもプラス圏で推移していた。

S&P 500 one-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView

市場の弱さをめぐって、引き続き注目を集めているのがハイテク株の動向だ。これに先立ち、マイクロン・テクノロジーズが市場予想を上回る決算を発表し、投資家心理をいったん押し上げた。

トレーディング情報を発信するザ・コベイシ・レターは、より広範な強気転換がすでに近づいている可能性を指摘した。

同レターはXへの投稿で、多くの人が気づいていないが、すでに複数の巨大ハイテク企業が深い弱気相場入りしていると述べた

コベイシによれば、多くの大手ハイテク企業は過去最高値からすでに50%超下落しており、その中でも暗号資産取引所コインベースは69%安と、特に下げが大きい。

同レターはさらに、S&P500だけを見ていても、この現実は見えてこないと付け加えた。

Coinbase stock one-week chart. Source: Cointelegraph/TradingView

直近の分析で、トレーディング会社QCPキャピタルは、今後のリスク資産に対して米国のインフレ動向が強い影響を及ぼすと強調した。

Cointelegraphが報じたように、米連邦準備制度理事会(FRB)が「重視する」インフレ指標として知られる5月の個人消費支出(PCE)指数は、前年比で2023年半ば以来の高い伸びを記録した。

QCPは、コアPCEのナウキャストは3.30%、総合PCEのナウキャストは3.82%で、いずれもなお目標を上回っていると指摘した。

さらに同社は、FRBの2026年インフレ見通しも従来の2.7%から3.6%へ引き上げられたとし、成長鈍化よりもインフレこそが、なお市場の制約要因になっているとの見方を示した。

US PCE Index one-month % change (screenshot). Source: Bureau of Economic Analysis

焦点は200週移動平均線の回復

短期的な値動きを見るうえで、暗号資産トレーダー兼アナリストのミカエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、ビットコイン価格の下落基調がこのまま続くのかに注目している。

同氏はXのフォロワーに向け、四半期ごとのオプション期限が迫るなか、ビットコインにとって興味深い一日だと述べた

関連記事: ビットコイン弱気相場は終盤か BTC価格は4年トレンド比で20%割安との分析

ヴァン・デ・ポッペ氏は、世界最大のビットコイン保有企業であるストラテジーと、そのビットコイン資金調達ビークルであるストレッチ(STRC)の動きにも注意を向けた。

同氏は、正直に言えば、STRCが前日に比較的大きく下落したにもかかわらず、ビットコインが6万ドル付近で踏みとどまったことは、弱いシグナルではないと指摘した。そのうえで、日足では強気のダイバージェンスも見られるが、まだ確認にはほど遠いと続けた。

同氏によれば、これは市場が上方向へ反発する可能性を示すものでもある。ただし、そのためには市場全体が上昇し、200週移動平均線を上回って取引を終える必要があるという。

問題のトレンドラインである200週単純移動平均線(SMA)は、執筆時点で6万2243ドル、日本円にして約1007万円に位置していた。

BTC/USD one-day chart with 200-week SMA. Source: Cointelegraph/TradingView

なお、関連分析では、ビットコインの4年サイクルのトレンドが7万6000ドル、約1229万円を示唆しており、ビットコインは「まだ壊れていない」との見方も出ている。

この記事はCointelegraphの編集方針に従って作成されており、情報提供のみを目的としています。投資アドバイスや推奨を構成するものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴います。読者は独自に調査を行うことを推奨します。

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