
ビットコインに底打ちサイン?12.5万BTC買い集めで反発期待高まる
ビットコインに新たな買い需要の兆しが浮上している。シャープレシオは底値圏に近づき、買い集め型アドレスの需要は12万5000BTC増加。では、価格もこの流れに続くのか。

ビットコイン(BTC)のリスク調整後リターンは、過去に長期的な買い集め局面と重なってきた水準へ近づいている。
リターンを価格変動の大きさで割って見る「シャープレシオ」は、マイナス20まで低下した。この水準は、2015年以降の各弱気相場で、ビットコインの大底を示してきた節目でもある。
同時に、取引所に置かれているBTC残高は2月以降で約8万BTC減少した。一方、買い集め型アドレスからの需要は、6月前半の2週間で11万5000BTCから24万BTCへと倍増以上に膨らんでいる。
ビットコインのシャープレシオ、歴史的な「底値圏」に再接近
ビットコインのシャープレシオは6月11日、マイナス20に到達した。過去10年を振り返ると、この水準は主要なサイクル安値と重なることが多かった。
最初にこの指標が同水準を下回ったのは2015年1月5日だった。その後、6月12日まで低迷が続き、ビットコインは堅い底値を形成。そこから回復局面へと入っていった。

Bitcoin Sharpe ratio. Source: CryptoQuant
同じような展開は、2018年12月8日から2019年3月7日にかけても見られた。この時期、シャープレシオは3カ月の大半をマイナス20以下で推移し、ビットコインの弱気相場の底入れを示す格好となった。
さらに2022年10月7日から2023年1月7日にかけても、同じシグナルが出現した。その直後、BTCは次の本格的な強気局面へと歩みを進めている。
もちろん、たった一つの指標だけで相場の底を正確に言い当てることはできない。ただ、シャープレシオがマイナス20を下回る局面は、これまでBTCの長期的な買い集め局面と重なってきた。
オンチェーンデータも、同じ方向を示している。取引所に置かれているビットコイン残高は、2月時点の279万BTCから、月曜日には271万BTCまで減少した。
BTCの取引所準備高は、4月下旬から6月初旬にかけて年初来安値の265万BTCから273万BTCまで一時的に戻したものの、その後の2週間で再び約1万2000BTC減っている。
同じ期間に、買い集め型アドレスからの需要は強まった。このグループは6月1日から6月14日までに12万5000BTCを吸収した。これは、売却よりも保有を続ける傾向のあるウォレットの間で、ビットコインへの関心が高まっていることを示している。

BTC demand from accumulator addresses. Source: CryptoQuant
ビットコイン、重要な週足トレンドラインの下でなお調整中
ビットコインは現在、100週単純移動平均線(SMA)を133日連続で下回って推移している。この100週SMAは長期トレンドを見るうえで重要な指標であり、現在は8万8466ドル付近、日本円で約1417万円に位置している。
過去の相場サイクルを見ると、ビットコインは100週SMAを回復する前に、その下で長期間推移することが少なくなかった。
2013年の相場天井の後、BTCは同トレンドラインを378日間下回った。この間、価格は200〜400ドル、日本円で約3万2000〜6万4000円の範囲で推移していた。
2018〜2019年の弱気相場では、BTCは100週SMAを175日間下回り、3000〜6000ドル、約48万〜96万円の範囲で取引された。

BTC price, and 100-period weekly SMA trend analysis. Source: Cointelegraph/TradingView
最も長かったのは、2022年の相場下落後だ。ビットコインは100週SMAを532日間下回り、1万6000〜2万5000ドル、約256万〜401万円のレンジで推移した。
この3つのサイクルを平均すると、ビットコインは100週SMAを回復し、持続的な上昇トレンドを築くまでに、およそ362日間を同指標の下で過ごしてきたことになる。
いずれの局面も、すぐに反発するというよりは、長い時間をかけた買い集めの期間だった。
現在のサイクルでは、100週SMAを下回ってからまだ133日だ。過去平均と比べると、なお短い。これまでの例を踏まえれば、ビットコインが同トレンドラインを回復するまでには、なお数カ月単位の調整局面が続く可能性がある。
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