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William SubergライターCharles Bennett監修編集者

ビットコイン「10日ぶり安値」6万3000ドル割れ! 韓国株“1日で10.8%大暴落”の半導体ショックが暗号資産を直撃…ロング清算「815億円」が一瞬で蒸発した

マーケット公開日2026年7月30日

アジア発の「半導体総崩れ」が太平洋を越え、ウォール街から暗号資産市場へと連鎖した。ビットコインは火曜のニューヨーク市場寄り付きで6万3000ドル(約1027万円)を割り込み、10日ぶり安値に沈没。その裏には、市場をむしばむ「AIバブル」への根深い疑念があった――。

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半導体大手が招いた「アジア株総崩れ」

火曜、ウォール街が寄り付いた瞬間、ビットコイン(BTC)は10日ぶりの安値をつけた。米国株の売り一色の展開に、暗号資産の値動きがずるずると引きずられたのである。

引き金を引いたのは、半導体だった。アジアから噴き出した半導体株の損失が、そのまま米国市場へと雪崩れ込んだのだ。韓国のコスピ指数(韓国総合株価指数)は、わずか1営業日で10.8%安という凄まじい下落を記録して取引を終えた。牽引したのは半導体大手SKハイニックスの14.8%安。さらに日本のメモリーメーカー、キオクシアホールディングスも、この日18.3%もの暴落に見舞われた。

米国でも、ハイテク銘柄の比重が大きいナスダック総合指数が、本稿執筆時点で1%あまり下落。とりわけ半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーは、寄り付きで10%超も急落し、いったんは取り戻したリバウンドを帳消しにして、5月22日以来の安値に沈んだ。

Micron Technologies one-week chart. Source: Cointelegraph/TradingView

いま半導体株に重くのしかかっているのが、「ハイパースケーラー(超大規模データセンター事業者)の設備投資は、本当に続くのか」という疑念の高まりだ。投資家たちは、AIインフラ構築への巨額投資が、その規模に見合うだけの採算を本当に取れるのか、日増しに疑いの目を向けはじめている。

アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、メタ――この4社を合わせた2026年の設備投資見通しは、いまや7250億〜7300億ドル(約118兆〜119兆円)に達しようとしている。ウォール街は、この数字が2027年には9000億ドル(約147兆円)へと膨れ上がると予想する。しかもアルファベットは第2四半期、クラウド部門が82%成長という好調ぶりを叩き出したにもかかわらず、記録上初となる59億ドル(約962億円)ものキャッシュ・バーン(現金流出)に陥ったのだ。

資金繰りへの不安に、さらなる追い打ちをかけるのが、中国の新興企業から米国AI勢が受ける競争圧力である。わずか2週間前に登場したばかりのムーンショットAIのオープンソースモデル「キミK3(Kimi K3)」は、アンソロピックやオープンAIの最先端の独自システムと肩を並べるベンチマーク結果を叩き出した。西側ハイパースケーラーが大前提としてきた「投資の見返り」――それがごくわずかなコストで再現されかねないとなれば、疑念が一気に噴き出すのも無理からぬことだろう。

暗号資産のロング清算、5億ドルを突破

半導体・AIセクターを襲ったこの日の売りは、ビットコインとて無傷では済まさなかった。トレーディングビューのデータによれば、BTC/USDは7月17日以来はじめて6万3000ドル(約1027万円)を割り込んだ。

BTC/USD four-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

この日の反落を受け、暗号資産市場ではロングポジションの清算が急増。コイングラスのデータは、その額が24時間で5億1000万ドル(約831億円)を超えたことを示していた。

Cryptocurrency liquidation history (screenshot). Source: CoinGlass

月曜の時点で、暗号資産分析プラットフォームのコインアンクは、6万4700ドル(約1055万円)を割り込めばロング清算の“連鎖(カスケード)”が起きかねない、と警告を発していた。

「この水準の下には、極めて巨大なロングの流動性が積み上がっている」と同社は指摘する。

さらにコインアンクは、上値についてはほとんど抵抗帯が残っていないとしたうえで、6万5800ドル(約1073万円)から6万6200ドル(約1079万円)のゾーンが「大きなショート清算ゾーン」になると付け加えた。

この記事はCointelegraphの編集方針に従って作成されており、情報提供のみを目的としています。投資アドバイスや推奨を構成するものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴います。読者は独自に調査を行うことを推奨します。

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