
ビットコイン、8万4000ドル突破 米国債利回りは24年ぶり高値から反落
10月最初の米国市場で、ビットコインは8万4000ドルを突破した。米10年債利回りが2002年以来の高水準から反落する一方、アナリストは8万2500ドル付近で「荒れた展開」が待つと警告している。

10月最初の米国取引時間、ビットコイン(BTC)が動いた。
木曜のウォール街の取引開始前後、BTC価格は8万4000ドル(約1327万円)を突破。数十年ぶりの高水準を更新していた米国債利回りが反落するなか、ビットコインは目先の上昇トレンド維持を試している。
要点
- ビットコインは安値を切り上げ、8万4000ドル(約1327万円)の定着を狙っている
- 米10年債利回りは5.342%まで上昇。2002年4月以来の高水準をつけた後、ウォール街の取引開始とともに低下した
- レクト・キャピタルは、8万2500ドル(約1304万円)の再テストは「荒れた展開になる可能性がある」とみている
米国債市場に異変 24年ぶり高値から反落
トレーディングビューのデータによると、BTC/ドルは1時間足で安値を切り上げる形を維持。記事執筆時点では前日比0.6%高となっていた。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
その裏で、債券市場が牙をむいた。
米30年債と10年債の利回りは、ともに長期的な高値を更新。なかでも10年債利回りは5.342%まで上昇した。これは2002年4月以来、およそ24年ぶりの水準だ。その後は反落し、記事執筆時点で5.251%まで低下している。

US 10-year bond yield one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
なぜ、国債がここまで売られているのか。
国際通貨基金(IMF)欧州局の元副局長、マフムード・プラダン氏は、ニューヨーク・タイムズにこう語った。
世界各国で膨れ上がる公的債務をめぐり、市場は「非常に神経質になっている」というのだ。国債利回りの上昇は、各国政府が支払う利息をさらに押し上げる。
「中東での戦争が、すべてを一変させた」
プラダン氏はそう指摘する。原油価格の上昇は、すでにインフレ統計にも表れ始めているという。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する8月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比3.4%と市場予想を下回った。
しかし、市場はほとんど反応しなかった。アナリストの間では、伸び率低下の多くはPCEの算出方法が変更されたためだとの見方が出ている。コインテレグラフが報じている。
暗号資産アナリストのベンジャミン・コーウェン氏は、Xへの投稿でこう切り込んだ。
「FRBがインフレを真剣に考えなくなったのではないか。市場がそう懸念し始めてから、国債利回りは急上昇した。債券市場は反乱を起こしたのだ。FRBがインフレをきちんと制御できるようになるまで、この状況は続くだろう」
ビットコイン「1304万円」の攻防は荒れるのか
ビットコインの現物価格を挟むように、取引所の注文板では上下双方の流動性が厚くなっている。
コイングラスのデータによると、記事執筆時点で特に注目されていたのは8万4500ドル(約1335万円)と8万2900ドル(約1310万円)の水準だ。
いずれも価格を引き寄せる“磁石”となる可能性がある。
過去24時間の強制清算額は合計2500万ドル(約39億5000万円)。現値に近い場所でロングとショートのポジションがせめぎ合い、相場をレンジ内に押しとどめている。

BTC liquidation heatmap. Source: CoinGlass
では、次に何が起きるのか。
トレーダー兼アナリストのレクト・キャピタルは、ビットコインが重要なサポートである8万2500ドル(約1304万円)まで再び下落すると予想している。
同氏はXで次のように述べた。
「そこで再テストに成功すれば、次のトレンド継続に向けた土台が整う。過去の例を見れば、この再テストは荒れた展開になる可能性がある。ただし、先を見すぎず、一つひとつの価格帯を確認していこう」
レクト・キャピタルは以前から、強気派が8万2500ドルをサポートとして維持できるかどうかが、ビットコインの本格反発を左右すると指摘していた。
上は8万4500ドル、下は8万2500ドル。わずか2000ドルの攻防だが、その決着が次の相場を決めることになりそうだ。

BTC/USD one-month chart. Source: Rekt Capital on X.com

