
ビットコイン「大底」はまだ先?過去3回すべて的中した指標が示す“本当の買い場”
ビットコインは6万4000ドル(約1037万円)台を回復したが、弱気相場の終了を告げる「決定的なシグナル」は、まだ点灯していないという。2014年、2018年、2022年の大底を捉えたとされるストキャスティクスRSIが、再びゼロまで落ちた時、2026年の暗号資産冬の時代は終わるのか。

ビットコインの長い冬は、いったいいつ終わるのか。
暗号資産トレーダーのマックス・クリプト氏は、過去の値動きが繰り返されるなら、ビットコイン(BTC)はある「古典的指標」がゼロに到達した時点で、弱気相場の底を打つ可能性があると指摘した。
注目されているのは、2カ月足の「ストキャスティクスRSI」だ。
過去3回、大底を当てた「ゼロ」の法則
マックス・クリプト氏は週末、Xへの投稿で、2026年のビットコイン弱気相場が終わる条件をこう予測した。
「2カ月足のストキャスティクスRSIが強気のクロスを形成した後、ゼロまで低下するたびに、ビットコインは底を打ってきた」
さらに同氏は、こう続ける。
「これは2014年、2018年、2022年に起きた。そして、今回もまた起きる」
ストキャスティクスRSIは、相場の買われすぎや売られすぎを測る代表的な指標「RSI(相対力指数)」を加工したテクニカル指標だ。
通常のRSIよりも直近の値動きに敏感に反応するため、価格の勢いが変化する兆候を、より早く察知する目的で使われる。
つまり、投資家が一斉に投げ売りし、「もうビットコインは終わりだ」と市場が悲観一色になった瞬間を探すための温度計のようなものだ。

BTC/USD two-month chart with stochastic RSI data. Source: Cointelegraph/TradingView
現在は「4.81」――底には近いが、ゼロではない
トレーディングビューのデータによると、2カ月足のストキャスティクスRSIは現在4.81まで低下している。
同指標は3月、一般的に「売られすぎ」と判断される30未満の領域に突入した。現在の水準まで低下したのは、約3年ぶりだ。(Cointelegraph)
数字だけを見れば、すでに市場は相当な悲観状態にある。
しかし、マックス・クリプト氏の説に従えば、弱気相場の終了を示す最後の合図は「ゼロ」だ。現在の4.81は底に近づいているものの、まだ完全な大底ではないことになる。
ストキャスティクスRSIは今年に入ってから、たびたび市場関係者の注目を集めてきた。
日足の動きが2022年の弱気相場と似ているとの比較もあり、暗号資産トレーダーのクアンタム・アセンド氏は4月、ビットコインの値動きについて「歴史がほぼ完璧に再現されている」と評していた。
6万4000ドル回復でも、強気相場とは限らない
ビットコインは今月、6万4000ドル(約1037万円)を上回る水準まで反発した。
ただし、トレーダーたちはこの上昇だけを見て、「弱気相場が終わった」と判断しているわけではない。
市場では、従来型のRSIからも反転の手掛かりを探す動きが続いている。
トレーダー兼投資家のビットコインハイパー氏は日曜日、ビットコインと米国のS&P500種株価指数の間に「強気のダイバージェンス」が発生している可能性を指摘した。
ダイバージェンスとは、価格とテクニカル指標が異なる方向に動く現象だ。
価格が安値を更新しているのに、RSIの安値は切り上がっている場合、売り圧力が弱まり、価格反転が近づいている可能性がある。
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RSI「15」は史上級の投げ売りだった
6月初旬には、ビットコインの日足RSIがわずか15まで急落した。
トレーダーのオセムカ氏によると、これは過去にわずか6回しか発生していない「極めて強烈な売りイベント」の一つだという。
オセムカ氏は火曜日、過去の例について次のように説明した。
「日足RSIが15に達するほどの極端な状況でも、安値を明確に割り込まず、一時的に下回っただけだったケースが一度ある。それは2015年の蓄積相場の終盤だった」
「今回も、これほど強烈な下落だったにもかかわらず、安値を一時的に下回っただけなので、この事例を挙げている」
ここでいう「一時的に安値を下回る」とは、相場用語でいう「安値のスイープ」だ。
大量の損切り注文を巻き込みながら一瞬だけ安値を更新し、その後すぐに価格が戻る動きを指す。弱気な投資家を市場から振り落とした後、上昇に転じるケースもある。

BTC/USD one-day chart with RSI data. Source: Osemka/X
もう一段の暴落後に、本当の底が来る可能性
ただし、オセムカ氏の分析は、ここから一直線に上昇することを意味しない。
過去の弱気相場と同様に、RSIがさらに深く低下し、ビットコイン価格がもう一段下落した後に、本格的な反転を迎える可能性も残っている。
一方、ビットコインが今月6万4000ドル台を回復する前には、複数の時間軸で強気のRSIダイバージェンスが確認されていた。
足元の反発が本格的な底打ちの始まりなのか。それとも、さらなる下落を前にした一時的な戻りにすぎないのか。
過去3回の大底を示したという2カ月足ストキャスティクスRSIは、現在4.81。
歴史が再び繰り返されるなら、暗号資産市場に春が訪れるのは、この数字が「ゼロ」を叩いてからなのかもしれない。

