
ロシアの公務員の給料が「デジタルルーブル」に 国家主導のCBDC、本格運用へ
ロシア財務省が、一部職員の給与を中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタルルーブル」で初めて支払った。受け取りは任意制で、10月1日にスタートした。

ロシアの"国家製デジタルマネー"が、ついに役人の給料袋に届いた。
ロシア財務省は10月2日(金)、一部の職員に対し、初めてデジタルルーブルで給与を支払ったと明らかにした。
同省のプレスリリースによれば、中央銀行デジタル通貨(CBDC)での給与受け取りは10月1日に始まった。対象はロシア国民で、あくまで「希望者のみ」の任意制だという。
では、実際に何人がデジタルルーブルで給料を受け取ったのか。支給総額はいくらだったのか。財務省は、その肝心な数字については明らかにしていない。
同省によると、2025年に実施された連邦予算の支出試験では、約1600万デジタルルーブル(約19万2245ドル、約3030万円)が支出された。この"実証済みのレール"を、自らの給与支払いにもそのまま転用したというわけだ。
リリースによれば、予算プロセスへのデジタルルーブル導入は、ロシア中央銀行と財務省が二人三脚で進めている。
コインテレグラフは7月2日、ロシアが9月1日にCBDCを始動させる計画だと報じていた。同日から、大手銀行や小売企業が新通貨での取引に対応し始めるという内容だ。
当時、ロシア国営メディアのRIAノーボスチ通信の報道として伝えられたところによれば、デジタルルーブルは法定通貨ルーブルを"補完"する存在として登場し、当初は金融機関や信用機関で受け入れられる予定だった。
2021年に開発が始まったデジタルルーブルには、早くも"先制パンチ"が飛んでいる。欧州連合(EU)当局が4月、この通貨を対象とする制限措置を発表し、予防的な制裁に踏み切ったのだ。
欧州理事会は、この制裁パッケージについて、ロシアが2022年2月に始めた「ウクライナに対する侵略戦争」への対抗措置だと説明している。

